学校給食が休止する年末年始の生乳需給緩和も懸念される中、料理家・管理栄養士・フードビジネスコーディネーターの小山浩子氏は牛乳の栄養価値を生かした手軽でおいしい「ミル活レシピ」を提案している。11月28日、メディア向けに「ミルク料理の枠を超えた!? ラクしておいしい栄養補給」と題し最新のミル活レシピ10品を紹介した。
牛乳のほか、使用する材料はすべてコンビニエンスストアなど身近な場所で揃えることができる。調味料は一切使用せず、ワンボウルや数ステップで完結する簡便さも魅力だ。
30年間ミルク料理を考案してきたという小山氏は「牛乳の買い控えや時短・コスパ重視など購入者目線の変化をコロナ禍で感じたのを機に、多くの材料や調理道具を使わず健康的においしく栄養を摂れるメニューを考えた」と説明する。
近年、見た目は健康だが慢性的に鉄・ビタミン不足などに陥る新型の栄養失調も問題視される。「牛乳にはカルシウムやたんぱく質、天然ミネラルやビタミンが含まれ、栄養の吸収を助ける働きもある。1日コップ2杯、100円以下でこれだけの栄養が摂れることを考えると、コスパ面でも非常にいい」とミル活のメリットを語る。実際に作ってみることで、おいしさや驚きを感じられる点もポイントだ。
「簡単ポテサラスープ」は、ポテトサラダと牛乳を混ぜて温めるだけの簡単スープ。じゃがいもに含まれるビタミンCと牛乳のたんぱく質で免疫力アップが期待できる。
「おつまみほたて貝ひもごはん」は、袋入りの焼ほたて貝ひもと牛乳を加えたごはん。貝ひもは長寿アミノ酸として知られるタウリンが豊富で、牛乳に含まれるビタミンがタウリンの吸収を高める。焦げや芯残りを防ぐために具はかき混ぜず、水の後に牛乳を加えるのがポイント。
「春雨きゅうりサラダ」は、牛乳で戻した春雨と叩いたきゅうりをドレッシングで和える。牛乳の栄養と春雨の食物繊維が摂れるほか、ドレッシングの油分が牛乳ときゅうりの脂溶性ビタミンの吸収を助ける。11月28日からミル活のWEBサイト(ウェルネス総合研究所)を公開中。