セブン‐イレブン、全店平均日販が創業以来初の70万円超え

 セブン&アイ・ホールディングスは、セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)の上期(2月期)全店平均日販が創業以来初の70万円を超えたことを明らかにした。

 SEJの既存店売上伸び率は1Q(3-5月)で4.9%増、2Q(6‐8月)で4.5%増となり、粗利率増減は1Qで0.4ポイント、2Qで0.2ポイント改善した。

 この要因について、10月12日、決算説明会でセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は「SEJの強みを生かした商品開発やフェアの販促による施策が奏功した」と説明する。

 広告宣伝費とエネルギーコストの増加で販管費は増加したものの、売上好調でカバー。営業利益は前上期と比べて123億円増加した。
 売上好調にはフェアなどを通じて加盟店との結束を強めたことが奏功した模様。加盟店利益についても7・8%増と着実に増加している。

 「フェアなどを使いながらコストアップをうまく価格転換できる商品開発を展開してきた。客数は19年度比で見ると厳しい状況が続くが、お客様を引き付ける商品力とプロモーションがうまく噛み合って数字を伸ばしてきた」との見方を示す。

 SEJは今年、前身のヨークセブン設立(1973年11月)から創業50周年を迎える。

 好業績や50周年記念式典などを通じて社員・加盟店ともに士気が上がっていることにも期待を寄せる。
 「(SEJの)永松社長のリーダーシップのもと非常に勢いを持って、商品開発や店舗オペレーション、加えて店舗開発も新しく人員を整えて来年以降増やしていく計画もある」と語る。