東急不動産は「食」を重要なテーマに、渋谷近辺の開発を進めている。複合施設「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」を10月19日に開業し、オープニングセレモニーで星野浩明社長は「新しい食体験を提供していきたい」と述べた。
東急グループは、渋谷駅の半径2.5㎞圏内を「広域渋谷圏」と定め、「フォレストゲート代官山」を皮切りに、計4施設の開業を来年度中に予定している。「~代官山」は賃貸住宅・シェアオフィス・商業施設で構成され、カフェやパティスリーのほか、イートクリエーター(東京都中央区、永砂智史社長)と東急不動産が新設した日本食品総合研究所も入居。新商品やサービスの開発拠点を提供し、食のイノベーションを推進する。
住居部分では、フードエッセイストの平野紗季子氏がプロデュースしたコンセプト住戸などを提案。12月には地下1階にザ・ガーデン自由が丘の開店を予定している。
日本を代表する建築家・隈研吾氏が「木箱」の集合体をコンセプトに建物全体のデザイン設計を行った。「緑・環境サステナブル」もテーマに掲げ、食品廃棄物を電力と肥料に活用する「ダブルリサイクルループ」を構築し、循環型社会の実現にも取り組む。