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飲料系飲料「CHILL OUT」絶好調 売上金額コロナ禍の3年間で約10倍 オンとオフの境界線消滅が背景 家庭内の飲用シーンも開拓

「CHILL OUT」絶好調 売上金額コロナ禍の3年間で約10倍 オンとオフの境界線消滅が背景 家庭内の飲用シーンも開拓

 リラクゼーションドリンク「CHILL OUT(チルアウト)」(コカ・コーラシステム)が絶好調だ。2020年からのコロナ禍の3年間で大幅に伸長し、現在、20年比約10倍の売上金額に達していることが明らかにされた。

 「チルアウト」は、日本発のリラクゼーションドリンクブランド。GABA、L-テアニン、ヘンプシードエキス、ホップエキスと4種のリラクゼーションサポート成分が配合されている。

 伸長の背景について、10月19日取材に応じた日本コカ・コーラの渡邉憲マーケティング本部ニュートリションカテゴリーブランドマネジャーは「在宅勤務などでオンとオフの境界線が消えてしまった状態で過ごすことが増えた。これにより自ら積極的にリラックスしようというトレンドが生まれた」と分析する。

 このような環境下で、リラクゼーションドリンクという新たなジャンルを創出した点が奏功した。

 「オンとオフを切り替えたいというニーズの中で、エナジードリンクなど気持ちをオンにするドリンクはいろいろとあったが、気持ちをオフにするドリンクは皆無に等しかったため、リラクゼーションドリンクの独自性が支持された」とみている。

 メインのユーザーは、「チル」という言葉に馴染みのある20代や30代の若年層。

 旗艦アイテムは「チルアウト」本体。カロリーと糖類がゼロの「チルアウト ゼログラビティ」は健康志向のユーザーに支持されている。 
 「特に首都圏での飲用が多く、駅の自販機など自販機での売り上げが大きい。家でのリラックスタイムや就寝前の飲用シーンなど家庭内需要も大きいことからEコマースでも売れている」と説明する。

 今後は「ポストコロナへと移行する中で、消費者の行動パターンやストレスポイントに注視し、さらなる成長を目指していく」と意欲をのぞかせる。

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