AGFから居酒屋などでSNS映えするドリンク 色の三原色 スティック3本組み合わせて多彩なカラー実現する「自由自彩」

 味の素AGF社から居酒屋などでSNS映えするドリンクが登場した。

 商品名は「AGFプロフェッショナル」自由自彩(じゆうじざい)。

 業務用商品ブランド「AGFプロフェッショナル」から今年3月に業務用専売品として全国発売している。

 「自由自彩」のラインアップは、いちご味の「赤」、レモン味の「黄」、グレープフルーツ味の「青」、アソートタイプの全4品種。

 多彩なカラーのドリンクが簡単につくれるのが特長。
 「バーなどでみられる素敵な色あいのカクテルは、バーテンダーさんの高い技術によるもの。そのハードルを少しでも下げることにお役立ちしたい」と藤巻万之さんは語る。

左から「自由自彩」の、グレープフルーツ味の「青」、いちご味の「赤」、レモン味の「黄」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左から「自由自彩」の、グレープフルーツ味の「青」、いちご味の「赤」、レモン味の「黄」

 基本と応用があり、基本は水の量を変えるだけ。

 基本のつくりは、スティック1本を水に溶かして濃縮ベースをつくりグラスに注ぐ。次に、その上に氷や炭酸水など好みのドリンクを注ぐ――の2ステップ。

 濃縮ベースの希釈倍率を変えることで仕上がり時の濃淡を調整できる。

 「希釈倍率が高いとドロッと濃くなり底部に沈殿し、希釈倍率が低くなるにつれ薄くなり液面に向かっていく」との原理を応用し二層、三層と単色のグラデーションをつけることもできる。

 応用としては、他の色との組み合わせにより2~3色に分かれた層のドリンクを作ることが可能。さらに「赤」「黄」「青」を混ぜることで緑色や紫色の3色以外の色も表現できる。

 澤田玲良さんは「色の三原色の原理で自由自在に色々な色が作り出せる。シーズン限定ドリンクや、推し活訴求にも活用していただきたい。アイドルやキャラクターのカラーを『自由自彩』で作っていただき集客に役立てていただきたい」と述べる。

 アレンジイメージはAGF業務用ホームページに公開している。

ソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループの藤巻万之グループ長(右)、澤田玲良さん - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループの藤巻万之グループ長(右)、澤田玲良さん

 なお「AGFプロフェッショナル」は2015年に立ち上げられた業務用ブランドで、これまでに外食店や宿泊施設が直面する人手不足・原料費高騰、保管スペースの節約等の外食産業の課題解決、プラごみ削減、省ごみ化等の環境問題解決を目指し、高冷水溶解性や新鮮な果汁感を再現できるフレッシュフルーツアロマ配合の技術を結集したパウダー嗜好飲料などを提供している。

 ラインアップはコーヒーと紅茶などのノンコーヒーに大別され、「自由自彩」はノンコーヒーからの提案となる。

 アフターコロナに向かう中、居酒屋やホテルが19年比に戻り切っていないなどチャネルごとで温度差はあるものの、業績は全般的に回復傾向にある。

 AGFの業務用市場は昨年7月新設のソリューションビジネス部が担当。ソリューションビジネス部では、ホレカ(ホテル・レストラン・カフェ)などの外食に留まらず、カウンターコーヒー原料やマテリアル原料も手掛けている。