べったら市 東京の秋の風物詩 現代人の嗜好ともマッチ

べったら市が10月19、20日の2日間、東京・日本橋小伝馬町の宝田恵比寿神社とその周辺で開催された。

今年もべったら漬ファンが多数訪れ、家族への手土産に、また地方の友人知人へ宅配便で送る姿が見られた。周辺オフィスのサラリーマンも賑わいを楽しんだ。

べったら市の起源は江戸中期と言われ、宝田恵比寿神社の門前で行われるえびす講において浅漬大根のべったら漬がよく売れたことから「べったら市」と呼ばれるようになった。今ではべったら漬トップである東京にいたか屋の露店をはじめ約500の露店が連なる東京の秋の風物詩となっている。

べったら漬は大根の麹漬の一種で、東京を代表する名産品だ。販売は巣ごもり需要の反動減が落ち着いて再び上向きとなり、22年の出荷額(推定)は6%増の51億円となった。色白で甘く、ポリポリと歯応えのあるべったら漬は現代人の嗜好ともマッチし、老若男女を問わず幅広いファンに支持されている。

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