菓子卸最大手の山星屋は、オリジナル商品(自社企画商品)の開発と全国各地での商品発掘を引き続き強化している。
自社企画商品の開発は、グループ会社のモントワールが手掛け、“頑張る女性を応援する”素材菓子の「ASHITAMO(ア・シ・タ・モ)」や輸入菓子など多数のブランドをラインアップ。
この中で山星屋の猪忠孝社長が「ひときわ高いご評価をいただき売場も広がりつつある」と太鼓判を押すのが「伊右衛門」ブランドの「伊右衛門 お濃茶らむね」。
同商品は、濃い抹茶感が味わえるラムネ。
「抹茶感たっぷりの味わいが特長で、これはブランドオーナーである福寿園様の長年のノウハウや技術の賜物だと思っている」と評する。
輸入品では「バズーカキャンディブランズド」は順調で、英国ビスケットの「マクビティ」やアルゼンチン発祥のチョコレート「ボノボン」も少しずつ広がりをみせている。
メーカーとの取り組みでは、お得意先様限定のエクスクルーシブ商品(留め型商品)に注力している。
「留め型商品を出すことで陳列量が増えて売場が活性化するほか、メーカー様に対してはブランドを維持したまま商品を変えていくことでブランドの再構築にもお役立ちできていると思っている」と胸を張る。
その好例には三幸製菓との共同開発商品「雪の宿 あんバター味」「雪の宿ミルクかりんとう ラムレーズン」が挙げられる。
商品の発掘については「当社は常時約1000社のメーカー様とお取引させていただいているが、全国にまだまだ当社とお取引のない菓子メーカー様がたくさん存在し、それらの菓子メーカー様を全国に案内する役目が卸としてある。全国でまだ注目されてないメーカー様を一早く発掘して全国の小売企業様に案内していく」。