1.2 C
Tokyo
0.6 C
Osaka
2026 / 01 / 22 木曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料果汁高騰や果汁調達難にあえぐホテルや外食に貢献 AGFがりんごドリンク開発 パウダーを水に溶かすだけで完成

果汁高騰や果汁調達難にあえぐホテルや外食に貢献 AGFがりんごドリンク開発 パウダーを水に溶かすだけで完成

 ホテルの朝食バイキングでピッチャーに入れて提供されるフルーツジュース。

 宿泊者のおもてなしに欠かせないものである一方、運営サイドにとって利益の圧迫要因になっている。

 近年、原価高騰に加え一部果汁の供給不安などにより果汁飲料のコストが上昇し、朝食バイキングのようなフリードリンクでの持続的な提供が危ぶまれている。

 このような状況を受け、味の素AGFが昨年から開発に着手し、今年8月21日から業務用専売品として発売しているのが「AGF®プロフェッショナル」さわやかりんご500ml用(以下、「さわやかりんご」)。

 同商品の開発に携わった澤田玲良さんは「営業からの提案もあり、約1年半ほど前から開発に踏み切った」と振り返る。

「AGFプロフェッショナル」さわやかりんご500ml(スティック)
「AGFプロフェッショナル」さわやかりんご500ml(スティック)

 同商品は、業務用商品ブランド「AGFプロフェッショナル」シリーズの新商品。

 「AGFプロフェッショナル」ではこれまで、外食店や宿泊施設が直面する人手不足・原料費高騰、保管スペースの節約等の外食産業の課題解決、プラごみ削減、省ごみ化等の環境問題解決を目指し、高冷水溶解性や新鮮な果汁感を再現できるフレッシュフルーツアロマ配合の技術を結集したパウダー嗜好飲料などを提供している。

 このような独自価値をベースに開発された「さわやかりんご」500ml用は、甘みと酸味がバランス良く感じられるようになっている。

 「果実由来の香りの成分を抽出しアロマカプセルに閉じ込め、ほどよい甘みの果糖を使用することで、新鮮な果汁感を再現できるAGF独自の技術を使っており、水に溶かした時に物凄く香りが楽しめるようになっている」と胸を張る。

 子どもや女性にも受入れやすい味づくりを目指しホテル以外の販売チャネルにもアピールしていく。

 フレーバーの選定にあたっては、日本人の果物消費量ランキングなどを参考にした。選定後もりんごの風味について試行錯誤を重ねたという。

 「外食や他の飲料メーカー様のリンゴジュースなど数十品買い集めて、どのフレーバーのポジションを狙っていくかということを研究所と議論しながら中身開発を進めていった。リンゴジュースも商品ごとに特長があり、甘いものもあれば、酸味をたたせたもの、濃度感のあるものもある」と藤巻万之グループ長は振り返る。

ソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループの藤巻万之グループ長(右)、澤田玲良さん
ソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループの藤巻万之グループ長(右)、澤田玲良さん

 出足の採用状況は上々だという。

 直近の状況について「オレンジジュースの品薄や原料供給不安が影響して、『AGF®プロフェッショナル』もアセロラやマンゴーといったフルーツフレーバーの新規採用がホテル企業様などで増えている」と説明する。

 引き続き展示会などの機会を利用してアピールしていく。そのまま飲むだけでなく、フレンチトーストの漬け込み液に混ぜ、さらに仕上げに振りかけたり、葉物野菜の切れ端をミキサーにかけてつくられたスムージーへ添加することで飲みやすくなるなど、汎用性も訴求していく。野菜の切れ端の活用は、フードロス削減やSDGsの切り口にもなりそうだ。

 なお「AGFプロフェッショナル」は2015年に立ち上げられた業務用ブランド。コーヒーと紅茶などのノンコーヒーに大別され、今回の提案はノンコーヒーからの提案となる。

 アフターコロナに向かう中、居酒屋やホテルが19年比に戻り切っていないなどチャネルごとで温度差はあるものの、業績は全般的に回復傾向にある。

 AGFの業務用市場は昨年7月新設のソリューションビジネス部が担当。ソリューションビジネス部では、ホレカ(ホテル・レストラン・カフェ)などの外食に留まらず、カウンターコーヒー原料やマテリアル原料も手掛けている。

関連記事

インタビュー特集

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。