DXに大切なもの

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を身近に感じることが増えた。日本で経済産業省がDX推進のガイドラインを公開したのは2018年。主眼は生産性の向上や人手不足の解消だが、コロナ禍が導入を加速させた。

▼ファミレスで小学2年生の息子が歓喜した。念願の「ネコ型配膳ロボット」に遭遇したからだ。ちなみにメニューの注文は卓上タブレットで行う。着席後は店員とほぼかかわらないことに違和感を覚えたが、ノロノロとテーブルに近寄ってくるロボットの様子には愛らしさを感じた。

▼タクシーの運転手が嘆いていた。所属企業が流行の「配車アプリ」に対応しないという。詳しくないのでシステムを聞いたところ圧倒的な利便性。近い将来、アプリの利用がタクシー業界のスタンダードになるだろう。

▼スマホ片手に自宅で四苦八苦した。自治体への某申請で「マイナンバーカード」を利用したが、回りくどい項目が多くて辟易した。ネットで調べたら案の定、不備を指摘する声があふれていた。デジタル技術がどれだけ発展しても、大切なのは人のサービス精神であり、それを形作る心ではないか――そんなことを想った。

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