10.4 C
Tokyo
9.5 C
Osaka
2026 / 01 / 08 木曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料UCC上島珈琲、CO2フリー熱源・水素の導入で前進 レギュラーコーヒー主力工場の大型焙煎機に実装 25年4月に運転開始

UCC上島珈琲、CO2フリー熱源・水素の導入で前進 レギュラーコーヒー主力工場の大型焙煎機に実装 25年4月に運転開始

UCC上島珈琲はCO2フリー熱源とされる水素の導入を前進させる。

レギュラーコーヒー製造の主力工場「UCC富士工場」の大型焙煎機に水素バーナーを実装し、25年4月の運転開始を予定していることがこのほど明らかにされた。

同社は、東京ビッグサイトで開かれたアジア最大級のスペシャルティコーヒーの展示会「SCAJ2023」に出展。「水素焙煎コーヒー」のコーナーを設けてカーボンニュートラルに寄与する水素焙煎を紹介した。

9月27日、出展ブースで発表したUCCホールディングスの関根理恵氏は富士工場の水素焙煎機の特徴について以下の3つを挙げる。

――水素焙煎時のCO2排出ゼロ
――水素と化石燃料(LPGや都市ガス)の両方の熱源で焙煎が可能
――化石燃料熱源に比べて多彩な味覚表現が可能

当面は、水素の生産にかかるコストが高いことから、水素と化石燃料を併用して焙煎していく。コスト環境をみながら、段階的に水素の使用比率を引き上げていくことを想定している。併用可能なスタイルは、どちらかの熱源の供給がタイトになった際のリスクヘッジにもつながる。

「SCAJ2023」の出展ブースで水素焙煎されたコーヒーを提供(UCC上島珈琲)
「SCAJ2023」の出展ブースで水素焙煎されたコーヒーを提供(UCC上島珈琲)

味わいにも貢献する可能性も浮上。コーヒーの焙煎温度は味覚にも関わり、水素を熱源とすることで、焙煎の際の高温から低温の温度調整の幅が化石燃料よりも広くなることが明らかにされた。 

例えば高温で一気に焙煎したり、途中からじわじわと温度を上げたりと多様なバリエーションで焙煎することができ、これにより豆の味わいをより引き出しうるという。

おいしさという付加価値がつけば、水素のコストと相殺される可能性もある。同社は引き続き水素焙煎による味わいも追求していく。

調達コスト低減を目的に、水素市場の拡大に向けた啓発活動にも力を入れる。トヨタモビリティ東京とコラボレーションし、今年5月のレクサス有明オープニングイベントの来場者に水素焙煎コーヒーを提供した。脱炭素化のという共通目標のため、今後も業界を超えて協力していく。

なお、特許は水素を燃料とする焙煎機ではなく、水素を熱源とするバーナーを対象としている。そのためUCCの取り組みは食品産業全体に波及する可能性をはらんでいる。

関根氏は「コーヒー産業はもとより、世界の食品産業の脱炭素化に貢献できるようになりたい」と意欲をのぞかせる。

関連記事

インタビュー特集

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。