18 C
Tokyo
14.2 C
Osaka
2026 / 02 / 23 月曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料UCC上島珈琲、CO2フリー熱源・水素の導入で前進 レギュラーコーヒー主力工場の大型焙煎機に実装 25年4月に運転開始
KNOWLEDGE WORK 20260303

UCC上島珈琲、CO2フリー熱源・水素の導入で前進 レギュラーコーヒー主力工場の大型焙煎機に実装 25年4月に運転開始

UCC上島珈琲はCO2フリー熱源とされる水素の導入を前進させる。

レギュラーコーヒー製造の主力工場「UCC富士工場」の大型焙煎機に水素バーナーを実装し、25年4月の運転開始を予定していることがこのほど明らかにされた。

同社は、東京ビッグサイトで開かれたアジア最大級のスペシャルティコーヒーの展示会「SCAJ2023」に出展。「水素焙煎コーヒー」のコーナーを設けてカーボンニュートラルに寄与する水素焙煎を紹介した。

9月27日、出展ブースで発表したUCCホールディングスの関根理恵氏は富士工場の水素焙煎機の特徴について以下の3つを挙げる。

――水素焙煎時のCO2排出ゼロ
――水素と化石燃料(LPGや都市ガス)の両方の熱源で焙煎が可能
――化石燃料熱源に比べて多彩な味覚表現が可能

当面は、水素の生産にかかるコストが高いことから、水素と化石燃料を併用して焙煎していく。コスト環境をみながら、段階的に水素の使用比率を引き上げていくことを想定している。併用可能なスタイルは、どちらかの熱源の供給がタイトになった際のリスクヘッジにもつながる。

「SCAJ2023」の出展ブースで水素焙煎されたコーヒーを提供(UCC上島珈琲)
「SCAJ2023」の出展ブースで水素焙煎されたコーヒーを提供(UCC上島珈琲)

味わいにも貢献する可能性も浮上。コーヒーの焙煎温度は味覚にも関わり、水素を熱源とすることで、焙煎の際の高温から低温の温度調整の幅が化石燃料よりも広くなることが明らかにされた。 

例えば高温で一気に焙煎したり、途中からじわじわと温度を上げたりと多様なバリエーションで焙煎することができ、これにより豆の味わいをより引き出しうるという。

おいしさという付加価値がつけば、水素のコストと相殺される可能性もある。同社は引き続き水素焙煎による味わいも追求していく。

調達コスト低減を目的に、水素市場の拡大に向けた啓発活動にも力を入れる。トヨタモビリティ東京とコラボレーションし、今年5月のレクサス有明オープニングイベントの来場者に水素焙煎コーヒーを提供した。脱炭素化のという共通目標のため、今後も業界を超えて協力していく。

なお、特許は水素を燃料とする焙煎機ではなく、水素を熱源とするバーナーを対象としている。そのためUCCの取り組みは食品産業全体に波及する可能性をはらんでいる。

関根氏は「コーヒー産業はもとより、世界の食品産業の脱炭素化に貢献できるようになりたい」と意欲をのぞかせる。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。