7.5 C
Tokyo
10.9 C
Osaka
2026 / 02 / 15 日曜日
ログイン
English
飲料系酒類中小酒蔵の地酒を「小分けパウチ」で定期配送 日本酒の宅配・海外配送の形を変える酒蔵応援サービスを展開 FARM8

中小酒蔵の地酒を「小分けパウチ」で定期配送 日本酒の宅配・海外配送の形を変える酒蔵応援サービスを展開 FARM8

FARM8(本社・新潟県長岡市、樺沢敦社長)は中小酒蔵の地酒を自社オリジナルパウチで100mlごとの小分けにパッケージして日本酒愛好家へ定期配送するサブスクビジネス「SAKEPOST」を発案。中小酒蔵の活性化策として関係者の注目を集めている。

同社は9月14・15日の両日、虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されたスタートアップイベント『Plug and Play Japan SUMMIT Summer/Fall 2023 Batch』に出展。会場内スタートアップピッチステージで、代表の樺沢氏がビジネスモデルを紹介した。

樺沢社長は「日本酒の生産量は過去50年で8割減少したが、日本国内にはまだ1千以上の酒蔵が存在している。しかし、その大半はいまだ知られていない。日本酒の多様性を維持し、中小酒蔵の活性化に貢献することもこのビジネスの重要な目的。現在契約している酒蔵は70ほどだが、今後さらに増やしていきたい」と抱負を述べている。

FARM8 樺沢敦氏
FARM8 樺沢敦氏

「SAKEPOST」の継続利用者は現在およそ2千人(累計4千人)。サービスに申し込むと、月1回オリジナルパウチに入れられた3種類の日本酒が宅配される。日常酒プラン、吟醸酒プランなどがある。

商品パウチ表面には銘柄名は記載されていない(写真㊤)。裏面のQRコードを読み込むことで銘柄名と酒の解説が確認でき、感想などを書き込んでファン同士で情報共有できるほか酒蔵へ直接メッセージを送ることもできる。酒蔵側も直接のやりとりでコアなファンが獲得できると好評だ。

樺沢社長は同ビジネスの目的について「私自身、新潟の津南醸造という酒蔵の蔵主です。「SAKEPOST』を通じて全国の酒蔵ネットワークを構築し、日本酒の新しい出会いのコミュニケーションツールとしたい」としている。

日本酒の輸出量は近年増加している。中小酒蔵の商品は生産規模も小さく大規模輸送には適さない。高騰し続ける物流費を考えても重量のかさむガラス瓶での海外輸送のハードルは高く、FARM8のビジネスモデルは中小酒蔵の日本酒輸出にも大きな可能性を与えることになるものとして注目される。

会場の様子(Plug and Play Japan SUMMIT Summer/Fall 2023 Batch)
会場の様子(Plug and Play Japan SUMMIT Summer/Fall 2023 Batch)

今回FARM8が出展したイベント『Plug and Play Japan SUMMIT Summer/Fall 2023 Batch』は、米国発のアクセラレーター・ベンチャーキャピタルPlug and Play Japan(本社・東京都渋谷区、ヴィンセント・フィリップ代表)主催によるもの。

国内外から厳選されたスタートアップ企業106社が参加し様々な業界における技術トレンドやオープンイノベーションの取り組みが紹介されたほか、スタートアップエコシステムの取り組みや現状について国内外の企業、自治体などのパートナーによるトークセッションが多数開催された。

イベントの概要はHPより確認できる。

https://japan.plugandplaytechcenter.com/summit/summit-2023-sf/

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。