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流通・飲食小売「おせち」品質に絶対的自信 目利き人が発掘した逸品そろう オージーフーズ

「おせち」品質に絶対的自信 目利き人が発掘した逸品そろう オージーフーズ

平成元年に“日本一お客様満足度の高い食品通販企業”を目指して会社を立ち上げたオージーフーズ。全国300社以上の食品メーカーや生産者との仕入れネットワークによる強みを活かし、コロナ明け初のおせち商戦に挑んでいる。今年も「金のおせち」や「数寄のおせち」など素材を重視した各地特産の高級食材を用意している。そこで高橋ひろみ取締役に今期の取組みなどを聞いた。

――貴社の概要を教えて下さい。

高橋 オージーフーズは1988年に設立しました。通販事業を本格的に展開するにあたり、様々なメディアさんとの関わりをもち、現在はこれらが事業を支えています。通信販売といっても小売りはなく、サプライヤーとしての立場により、大手テレビショッピングなどメディアのほか、百貨店や航空会社などに自社企画を提案しています。食品通販に関連する品質管理業務や物流業務のほか、スタジオを自社で構え、テレビやカタログ等のコーディネーターの仕事も行っており、通販事業のすべてを自社で賄えることが強みとなっています。

商品は、当社でしか味わえないこだわりの逸品や、目利き人が発掘した全国各地の名物料理などを使い、独自のアイデアで商品を開発。調達には全国の産地を回って、一番良いものを仕入れています。奇をてらったものではなく、おせちの王道、しかも子供から大人まで残さず食べ尽くせるおせちを目指しています。そもそもおせち料理は、すべてが縁起ものであり、新しい年を迎えるにあたり、家族の健康や幸福を祈りながら食べる存在であるはずです。時代の流れとともに家族同士のコミュニケーションが薄れており、おせちでコミュニケーションのきっかけになればと思います。無病息災を願う黒豆、子孫繁栄を意味する数の子、金運を呼ぶ栗きんとんなど、食材の意味を伝え継ぐことも非常に大事なことではないでしょうか。

――商品のこだわりは。

高橋ひろみ取締役(オージーフーズ)
高橋ひろみ取締役(オージーフーズ)

高橋 自社で行ったアンケートによれば、おせち料理を食べるにあたり、お重箱に盛り付けるよりは、プレートに盛り付けるケースが多いようです。その場合、冷凍品ではアレンジが難しいわけですが、当社は個包装なので盛り付けアレンジも自由自在で、食べたいものから先に食べ、食べきれない場合は後で食べるなど、使い勝手を考慮しています。和洋のバランスを考え、奇をてらった食材よりも、ふかひれやスモークサーモンなど、これぞといったラインナップを揃えることで高級感あふれるおせちに仕上げています。

「金のおせち」「数寄のおせち」は、販売開始から24年間こだわり続けている冷蔵・個包装商品です。これらは究極のおせちを求めて1千500種以上を研究し、テレビ出演多数のおせち案内人が自信をもって勧める商品です。食感や風味が保たれるよう作ってすぐにできたての味をパック。しかも冷蔵なので封を開けてすぐにできたての味が楽しめ、個包装だから解凍時に隣同士の食材が重なり、味移りすることもありません。

フルーツも当社のフルーツマイスターが実際にテレビ出演し、紹介しています。人任せではなく、仕入れ責任者自らがお客様に伝えていることも強みです。メディアさんの場を借りて販売をしており、ブランド力はありませんが、商品のクオリティだけは自信をもっています。

――コロナが明けて、初めてのおせち商戦になりますが、需要の変化をどうみますか。

高橋 コロナが明けて久々のお正月になりますが、アンケートによれば、やはり50代、60代、70代が需要の多くを占め、20代、30代の若年層は、おせちにあまり興味を示さず、品数や、すぐに食べれられる冷凍食品の方に関心があるようです。日本の伝統的なおせちという食文化は、日本独特の素晴らしい食文化であり、若い人にも、このことをもっと伝えていかなければならないでしょう。今では新しい年を家族の健康や幸福を願って食べるという意味合いは薄れてしまっており、本来の意味合いを受け継いでゆくことが必要でしょう。

子どもたちにも日本の伝統的なおせちという食文化を伝えてゆく必要があります。おせちの黒豆には「まめに暮らす」願いを込められており、子どもたちと、そうした話を通しても食文化が学べるはずです。また、おせちの食材には生産者の顔があり、食べ物に対する食育的な要素も含まれています。生産者が一生懸命作った食材をつかうことで、おいしいおせちが食べられることは食育の基本です。しかもおせちを食べることは地方農家の支援にもなり、それにより生産者の生産意欲が高まれば持続可能にもつながるはずです。

――今年の新たな取組みはありますか。

高橋 2024年のおせちは、好きなスタイルでもっと楽しんでほしいという思いから、センスあふれる器のブランド「フォーグレーステーブルウェア」の代表・中村千恵さんとコラボレーションし、私らしく・我が家らしくおせちを楽しむアイデアをいただきました。中村さんは日本各地の匠とコラボしたアイテムを制作するなど、品揃えには中村さんのセンスが光り、SNSでも22万人以上のフォロワーを誇っています。これからのおせちは20代、30代の人たちにも親しまれなければなりません。フォーグレースさんと組むことでプレートに盛り付けることで楽しみ方が拡がると思います。

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