UCC、新コーヒーマシンで「食を楽しむ層」開拓 「DEAN&DELUKA」展開のウェルカムと共同開発

UCC上島珈琲は9月26日、カプセル式ドリップコーヒーシステム「DRIP POD」から約3年半ぶりの新フラッグシップモデル「DRIP POD YOUBI(ドリップポッド ヨウビ)」を発売した。

これまでターゲットとしていたコーヒーの愛飲者に限らず、食べることやおいしいものが好きといった「食を楽しむ層」の新規開拓が目的。近年のコーヒーユーザーの嗜好性の高まりも背景になっている。

9月14日のUCCドリップポッド新製品・新戦略発表会に登壇した柳原優樹UCCホールディングス執行役員CNBO兼ソロフレッシュコーヒーシステム社長は、「2024年以降はアジアへの展開を加速させ、ドリップポッド事業で100億円の売上を目標としている」と意欲をのぞかせる。

「ドリップポッド ヨウビ」は、ニューヨーク発のセレクトショップ「DEAN&DELUKA(ディーン&デルーカ)」などを展開するウェルカムと共同開発を行った。食とデザインを軸として、感性を大切にした良質なライフスタイル事業を手掛けているウェルカムの協力により、既存のコーヒーユーザー以外にもアピールしたい考えだ。

マシンのデザインは空間・プロダクトデザイナーの二俣公一氏が手掛けた。定位置に置きっぱなしのイメージがあったコーヒーマシンに持ち運び用のハンドルを付け、「用」と「美」を兼ね備えたデザインにこだわった。

マシンは公式アプリと連携することで、「プロレシピ」での抽出も可能になる。「プロレシピ」は、コーヒーのスペシャリストがカプセルごとに蒸らす時間や湯の温度を調整。同じカプセルでも抽出方法を変えることで、多様な味わいを楽しめる。