イオンリテールは9月1日にアクトシティ浜松で、今秋10月28日に開業する「そよら浜松西伊場」の全体概要説明会を開催した。当日は、同社執行役員・石河康明東海カンパニー支社長、イオンスタイル浜松西伊場・佐藤大芽店長が出席。店舗のコンセプトや特徴について詳細を語るとともに、質疑に答えた。
「そよら」は、同社が小商圏の新フォーマットとして展開する都市型ショッピングセンター。20年3月から出店を開始。現在、大阪府2店舗、愛知県1店舗、神奈川県1店舗を運営する。今年度中に新規5店舗のオープンを予定しており、「浜松西伊場」はその一つ。静岡県は初出店となる。
「そよら浜松西伊場」は、敷地面積2万9千700㎡、総売場面積約6千300㎡。浜松駅から約3kmの距離、浜松市が進めるスマートタウン「一条タウン西伊場」(開発主体・一条工務店)内に出店する。JT浜松工場跡地を活用した同タウンは、マンションと戸建てのある住居エリア、保育施設がある文教エリア、「そよら浜松西伊場」が入る商業エリアで構成。タウン内の各エリアで太陽光発電設備を設置し、エネルギーの地産地消と脱炭素の取り組みを推進していく。
核テナントとなる「イオンスタイル浜松西伊場」は売場面積約2千145㎡(食品約1千600㎡、H&BC約545㎡)。太陽光パネルに加えて、海洋プラごみのアップサイクルでつくった買い物かごの採用、電子レシートの発行、リサイクル環境の整備、各専門店による環境取り組みなど、同社初となる「全館環境配慮型SC」として「エコ&サステナブル」をコンセプトに地域生活者に貢献する。
専門店はユニクロ、スターバックス、コーナン、バーガーキング、クリニック、クリーニングなど10店舗(一部店舗は23年冬以降オープン)。
「今回の出店を決めた理由はやはり立地。浜松駅までの距離が近く、浜松中心部へのアクセスの良さから住宅地としての魅力も豊富。スマートタウンの開発、発展に合わせて、ニューファミリー層や単身者など店舗の足元の人口増加が見込まれる。若い世代のお客様にも多く利用していただいている『そよら』のフォーマットが最適と考えている」(石河支社長)。
「イオンスタイル浜松西伊場」については、「商圏設定は車で5分圏内の約2万7千人。30~40代の人口構成が高く、子育てママや働く単身者が多い。日々の暮らしを便利に、お客様のニーズに合わせた商品・売場・サービスを提供していきたい」(佐藤店長)とする。
売場では、地場野菜や地元の漁港で水揚げされた魚介類、地元生産者が育てた畜肉などの生鮮品や、地場食材を使用した惣菜など、地元こだわりの食を提案。また、エコ&サステナブルをキーワードに、オーガニック商品を中心にヘルス&ウェルネス商品を集合させたコーナーも展開する。