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トップニュースチルドピザ新ブランド「ピッツァレガーロ」 質・価格とも最上位 伊藤ハム米久HD

チルドピザ新ブランド「ピッツァレガーロ」 質・価格とも最上位 伊藤ハム米久HD

「肉の旨い」訴求 「グランドアルトバイエルン」

伊藤ハム米久ホールディングスの23年秋冬商品は、伊藤ハムは「順調に推移」(米田雅行常務)している同社チルドピザで質・価格ともに最上位に位置する新ブランド「ピッツァレガーロ」を10月中旬から投入し、5ブランドに拡充させる。

主力の「グランドアルトバイエルン」(GAB)は独自価値をあらためて伝える目的で「肉の旨いが、ぎっちぎち」を店頭POPなどのほか、バンドルテープでも訴求する。

米久はホテイフーズのやきとり缶とコラボした肉だんごなどを新発売するほか、鍋商材にも注力する。

米田雅行常務(伊藤ハム米久ホールディングス)
米田雅行常務(伊藤ハム米久ホールディングス)

同社は、チルドピザ市場において高価格帯商品が伸長していることに着目。同社調査では、300~600円以上の中高価格帯商品の割合が、19年の3割強から22年は4割強と増加の一方、300円以下は7割弱から6割弱に減少していることから、レガーロ(税込700円)の投入で既存の「至福のピッツァ」シリーズ(620円)とともに高価格帯商品群を拡充し、需要に対応する。

チルドピザの新商品は、レガーロからは「贅沢マルゲリータ」「トリュフ香る5種のチーズピッツァ」の2品。「至福のピッツァ」ブランドからは「ボロニアソーセージ」を、2枚入りの「熟成生地のピッツァ」ブランドからは「トリプルチーズピザ」をそれぞれ発売する。

その他、チルドピザでは「ラ・ピッツァ」「ピザガーデン」の両ブランドも展開しており、「ピザガーデン厚切りピザトースト」は環境配慮でトレイをなくすとともに、包装サイズを小型化するなど、全社で環境配慮の取り組みをさらに強化する。

一方、ハム・ソーセージでは、朝食需要などで拡大傾向にある「ボロニア」を、人気の「朝のフレッシュ」ブランドで新発売し、価格と量目を「よりトライアルしやすい」(青木純一マーケティング部長)200gの規格で新発売する。「ボロニアは冷蔵庫に入れておけば、弁当や炒め物など何にでも使い勝手が良いので、若い方にその良さを知っていただきたい」(同)狙いがある。

調理品では「ポルチーニ香る若鶏の濃厚クリーム煮」を、「レンジでごちそう」「クイックディナー」の両ブランドで同じメニューを発売する。これまでも両ブランドで「ビーフシチュー」などを展開しており、「容器付きの『レンジでごちそう』は、買い置きにも便利な3食入りクイックディナーのエントリーモデルの傾向がみられる」(青木部長)ことから、引き続き両ブランドで強化する。

米久は鍋関連強化の理由に、同社調査による「コロナが収束に向かっても伸長が続いているカテゴリー」を挙げ、新商品として菊水とコラボした「鍋用寒干ラーメン」や、具材では「鶏なんこつ入り鍋だんご」などを投入し、鍋市場で強化を図る。

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