8.6 C
Tokyo
11.1 C
Osaka
2025 / 12 / 25 木曜日
ログイン
English
トップニュースキユーピー サラダ需要回復、タマゴメニュー復活へ 外食市場変化に対応の業務用15品

キユーピー サラダ需要回復、タマゴメニュー復活へ 外食市場変化に対応の業務用15品

キユーピーはフードサービス部門の23年秋の新商品を発表。新商品とリニューアル品で計15品を投入する。内訳はマヨネーズやドレッシングなどの調味料が7品、調理食品が5品、ロングライフサラダ3品。外食や中食など業務用市場を取り巻く課題への対応をテーマに据えた。具体的には、販売を強化している惣菜、ベーカリー、加工の3業態に加え、インバウンド回復に向かう市場変化への対応、高騰する食油の使用を低減した商品の充実、店舗での人手不足に貢献するローオペレーション商品を取り揃えた。

執行役員フードサービス本部本部長の岩田清司氏は「23年度上期のフードサービス部門の売上は前年同期比5%増。内訳は外食が9%増、デリカ2%増、加工食品13%増、ベーカリー5%増だった。市場は外食を中心に二ケタ増の回復ぶりだが、当社は鳥インフルエンザによる鶏卵不足の影響でその水準には達していない」と総括。

岩田清司本部長(キユーピー)
岩田清司本部長(キユーピー)

下期の取り組みについては「サラダ需要の回復とタマゴメニューの復活がテーマ。サラダは外食におけるサラダの食数が19年から21年まで大きく減少している。22年は回復傾向にあるが、23年は一層の回復を目指した取り組みを進めている。居酒屋や家飲みで乾杯の後すぐにサラダを食べる『カンパイ、サラダ。』の提案などだ。一方、人手不足でタマゴ加工品の需要が高まっている。今後は『お月見』メニューの提案で食の楽しさを届けたい」と方向性を示した。

新商品「キユーピー タルタルソース 具沢山」は具材感、フレッシュ感、ユーザビリティーの高さが特徴。常温で7か月の日持ちするため流通や保管にも便利だ。「スノーマン」からは調理食品「豆ともち麦の豆乳仕立て」「ひよこ豆のカレー仕立て(チャナマサラ)」「赤いんげん豆のトマト仕立て(チリビーンズ)」を新発売。温めるだけで提供できるビュッフェ対応商品として展開する。2次原料まで植物由来食品である点も特徴だ。

「スノーマン ひよこ豆のカレー仕立て(チャナマサラ)」(キユーピー)
「スノーマン ひよこ豆のカレー仕立て(チャナマサラ)」(キユーピー)

リニューアルの調味料「キユーピー コールスロードレッシング」は低酸味、さわやかなレモン風味、ほどよい甘みが特徴の即食向けドレッシング。「カンパイ、サラダ。」を展開する上でカギを握る商品となる。「キユーピーのサラダ パンプキンサラダ」「同ミニカット」はかぼちゃの配合量をアップし固形感をより感じられる仕立てとし、酸味も低減。さらに賞味期限を45日から60日に延長した。

9月1日から業務用市場に全国出荷する。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。