伊藤ハム米久ホールディングスの子会社で、グループの輸出向け牛肉生産事業の中核を担うサンキョーミートは鹿児島県志布志市の同社敷地内に「ビーフパックセンター」を新設した。これによりスライス品など加工形態が増え、輸出専用オリジナルブランド和牛「ITO WAGYU」のさらなる拡大や国産牛肉の国内向け産地パック需要増加に対応していく。
サンキョーミートは、南九州地区で、3拠点4工場体制で牛肉、豚肉の処理・カット、食肉加工品の製造・販売を行っており、国内トップクラスの世界48の国と地域への輸出認可を有して「ITO WAGYU」を中心に輸出している。
同センターの新設により、これまでのブロック形態だけでなく、スライス形態やスキンパック包装による少量パックの商品展開が可能となったことで、輸出先国での加工作業の時間短縮や、商品ロスの削減、Eコマースなどの販売業態への拡大などが期待できる。
同社は「日本が世界に誇る農産物である和牛を世界に広めるため、欧州・米国のグループ会社の販売網も活用しながら、ITO WAGYUの輸出拡大に取り組んでいく」としている。