ベル食品工業はSDGs視点で活動するプロジェクトを強化。今春から障がい者が同社の「ベルカレー」を食べて感じた絵をパッケージにデザイン化したレトルトカレー3品を発売しており、今秋からはさらに3品を発売し6品体制とする。8月1~7日、大阪駅の地下街ホワイティ梅田の泉の広場の貸店舗で障がい者が描いた絵の一部を展示したほか、自社商品とその取り組みを紹介し、試食、販売も行った。
障がい者のデザインは、障がい者アートのサブスクリプションサービスを展開する「Chaledo(チャレド)」に依頼し、ベルカレーを食べて感じた絵30枚を、同社がすべて買い取ることで、障がい者の自立と就労を支援する仕組みになっている。
今春にはまずは3枚それぞれの絵をパッケージデザインとした3品を発売。販売は着実に増えており、同社の取り組みに賛同する大手百貨店のほか、「阪急オアシス」の「キッチン&マーケット」、7月からはイオン鶴見緑地店をはじめ大阪のイオンの数店舗に定番導入されるなど、着実に広がっている。
9月に新発売する3品は「ハヤシビーフ」「カシミールビーフ」「ポークビンダルー」で、それぞれのパッケージに障がい者が描いた絵を採用している。
限定出店した7日間は、障がい者支援のカレーのほか、子ども食堂に売上の一部を寄附する「子ども食堂カレー」や、同社が得意とする地域や企業とコラボしたご当地カレーなどを紹介、販売した。また同社従業員が開発したレトルトカレーを使用したアレンジメニューとして電子レンジで簡単調理できる「カレーチーズフォンデュ」などを提案した。