6 C
Tokyo
3.4 C
Osaka
2026 / 02 / 02 月曜日
ログイン
English
加工食品菓子カンロ 、のど飴とグミ大幅増 「健康のど飴」66.6%増「ピュレグミ」34.2%増などが牽引役に 上期業績

カンロ 、のど飴とグミ大幅増 「健康のど飴」66.6%増「ピュレグミ」34.2%増などが牽引役に 上期業績

 カンロの23年12月期上期業績は、飴とグミの大幅増が貢献して、売上高142億9200万円(18.5%増)、営業利益17億7200万円(72.4%増)経常利益17億9100万円(66.5%増)、四半期純利益12億3600万円(69.3%増)の増収増益を達成した。

 原材料価格が上昇し販管費も増加した中、増収による限界利益の増加などにより上期過去最高益を更新した。

 飴は、のど飴が大きく牽引して18%増の73億4600万円となった。

 7月28日、中間決算発表会に臨んだ村田哲也社長CEOは「本来であれば夏場大きく落ちていくはずの飴が好調。特にのど飴が昨年後半からずっと前年を上回って伸びており、のど飴がここまま落ちずに安定的に推移していけるかが下期のポイント」と語る。

 主要ブランド別では「ノンシュガーのど飴」が32.5%増、「健康のど飴」が66.6%増となり、コロナ禍苦戦していたコンパクトサイズやスティックサイズも人流回復や外出機会の増加に伴い回復に転じた。

 のど飴の好調要因について、阿部一博取締役常務執行役員CFOは「花粉発散量が増加したことに加えて、マスクレス生活になり逆にセルフケア需要が高まったことで、のど飴需要が高止まりしている。『健康のど飴』に関しては、TVCMによる押し上げ効果も含まれる」と説明する。

 グミは20.7%増の66億5200万円を記録。

 「ピュレグミ」(34.2%増)とハードグミ「カンデミーナグミ」(12%増)が牽引役となった。「マロッシュ」は、急激な需要増加により一部商品の休売を余儀なくされたことで2.4%減と足踏みした。

村田哲也社長CEO
村田哲也社長CEO

 グミの喫緊の課題はシェア拡大にある。

 上期グミ市場は、輸入品など競合品が増加したことで27.6%増となった(出典:インテージSRI+)。市場の伸びに追いつかずシェアを0.3ポイント落とした。

 これについて村田社長は「(上期のシェアダウンについて)悔しいと思っている。他の企業様に先行して市場をとってきて大きく伸ばしたため、その反動もあるのかもしれない。休売などいくつかの要因で下がったと認識しており、年間で少しでも取り戻していきたい」との考えを明らかにする。

 シェア拡大に向けて下期は「ピュレグミ」「カンデミーナグミ」「マロッシュ」の主要ブランドに集中していく。

 生産体制も強化していく。

 約14億円投じて松本工場(長野県松本市)のグミ製造棟の拡張に着手しグミ生産能力を約3割引き上げていく。増築分は10月の稼働を予定している。

 今後注視すべき動向としては、インバウンド需要の高まりを挙げる。

 「グミが中心になるかと認識しているが、どのようなものが買われて、どのくらいの大きさになっていくかも下期にみていきたい。その結果、施策の打ち方1つで多くの方々を取り込めることになる」と期待を寄せる。

 グミが支持されている理由については「手軽でタイムパフォーマンスがよく、“罪悪感が少ないおやつ”という捉え方をされている方が多いように感じている。“噛むおやつ”としてハード系のグミが男性の方にも買われるなど購入層も広がっている。いろいろな色や形を含めて次々と新規性のある商品が出されて、Z世代の方を中心にSNSなどで話題化されていることも含めて、いくつかの要素でグミが非常に伸びている」とみている。

 今後も購入率などの点から拡大を見込む。

 「グミの購入率は10年間で6ポイント程度しか伸びず現在4割台。逆に飴の購入率は少し落ちているものの6割台。10代は飴よりもグミを購入する傾向にあるが、10代以外の世代は飴を買われる傾向にありグミはまだまだ伸びる余地がある」と述べる。

 なお、23年12月期通期業績予想は、売上高277億円(10.3%増)、経常利益24億7000万円(23.4%増)

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。