加工食品菓子カンロ 、のど飴とグミ大幅増 「健康のど飴」66.6%増「ピュレグミ」34.2%増などが牽引役に 上期業績
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カンロ 、のど飴とグミ大幅増 「健康のど飴」66.6%増「ピュレグミ」34.2%増などが牽引役に 上期業績

 カンロの23年12月期上期業績は、飴とグミの大幅増が貢献して、売上高142億9200万円(18.5%増)、営業利益17億7200万円(72.4%増)経常利益17億9100万円(66.5%増)、四半期純利益12億3600万円(69.3%増)の増収増益を達成した。

 原材料価格が上昇し販管費も増加した中、増収による限界利益の増加などにより上期過去最高益を更新した。

 飴は、のど飴が大きく牽引して18%増の73億4600万円となった。

 7月28日、中間決算発表会に臨んだ村田哲也社長CEOは「本来であれば夏場大きく落ちていくはずの飴が好調。特にのど飴が昨年後半からずっと前年を上回って伸びており、のど飴がここまま落ちずに安定的に推移していけるかが下期のポイント」と語る。

 主要ブランド別では「ノンシュガーのど飴」が32.5%増、「健康のど飴」が66.6%増となり、コロナ禍苦戦していたコンパクトサイズやスティックサイズも人流回復や外出機会の増加に伴い回復に転じた。

 のど飴の好調要因について、阿部一博取締役常務執行役員CFOは「花粉発散量が増加したことに加えて、マスクレス生活になり逆にセルフケア需要が高まったことで、のど飴需要が高止まりしている。『健康のど飴』に関しては、TVCMによる押し上げ効果も含まれる」と説明する。

 グミは20.7%増の66億5200万円を記録。

 「ピュレグミ」(34.2%増)とハードグミ「カンデミーナグミ」(12%増)が牽引役となった。「マロッシュ」は、急激な需要増加により一部商品の休売を余儀なくされたことで2.4%減と足踏みした。

村田哲也社長CEO
村田哲也社長CEO

 グミの喫緊の課題はシェア拡大にある。

 上期グミ市場は、輸入品など競合品が増加したことで27.6%増となった(出典:インテージSRI+)。市場の伸びに追いつかずシェアを0.3ポイント落とした。

 これについて村田社長は「(上期のシェアダウンについて)悔しいと思っている。他の企業様に先行して市場をとってきて大きく伸ばしたため、その反動もあるのかもしれない。休売などいくつかの要因で下がったと認識しており、年間で少しでも取り戻していきたい」との考えを明らかにする。

 シェア拡大に向けて下期は「ピュレグミ」「カンデミーナグミ」「マロッシュ」の主要ブランドに集中していく。

 生産体制も強化していく。

 約14億円投じて松本工場(長野県松本市)のグミ製造棟の拡張に着手しグミ生産能力を約3割引き上げていく。増築分は10月の稼働を予定している。

 今後注視すべき動向としては、インバウンド需要の高まりを挙げる。

 「グミが中心になるかと認識しているが、どのようなものが買われて、どのくらいの大きさになっていくかも下期にみていきたい。その結果、施策の打ち方1つで多くの方々を取り込めることになる」と期待を寄せる。

 グミが支持されている理由については「手軽でタイムパフォーマンスがよく、“罪悪感が少ないおやつ”という捉え方をされている方が多いように感じている。“噛むおやつ”としてハード系のグミが男性の方にも買われるなど購入層も広がっている。いろいろな色や形を含めて次々と新規性のある商品が出されて、Z世代の方を中心にSNSなどで話題化されていることも含めて、いくつかの要素でグミが非常に伸びている」とみている。

 今後も購入率などの点から拡大を見込む。

 「グミの購入率は10年間で6ポイント程度しか伸びず現在4割台。逆に飴の購入率は少し落ちているものの6割台。10代は飴よりもグミを購入する傾向にあるが、10代以外の世代は飴を買われる傾向にありグミはまだまだ伸びる余地がある」と述べる。

 なお、23年12月期通期業績予想は、売上高277億円(10.3%増)、経常利益24億7000万円(23.4%増)

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