9.2 C
Tokyo
7.2 C
Osaka
2025 / 12 / 10 水曜日
ログイン
English
加工食品菓子ロッテ、チョコとキャンディが好調 苦戦したガムは人流回復やマスク着用緩和で上昇基調

ロッテ、チョコとキャンディが好調 苦戦したガムは人流回復やマスク着用緩和で上昇基調

 ロッテグループの前期(23年3月期)連結売上高は前年比約18%増の2820億円となった。( 2022年1月にDari K(株)、2022年3月に(株)銀座コージーコーナーを連結子会社化)

 その主な内訳は菓子2116億円(前々期1738億円)、アイス667億円(同627億円)。

 菓子では、ガム・チョコレート・キャンディ・ビスケットの主要4品目のうち、チョコレートとキャンディが前年を上回り成長を牽引した。

 日本国内のロッテのチョコは前年比4%増。価格改定の影響で「パイの実」や「ラミー」「バッカス」などの洋酒チョコが微減となった一方、それ以外の主要ブランドが軒並み好調となった。

 営業本部営業推進部営業推進課の吉村晃司氏は「ゼロシリーズやハイカカオが非常に伸長した。ゼロシリーズは、TVCMを久々に投下したことと袋タイプの追加が奏功。『ガーナ』は板チョコ4品が『ちいかわ』とのコラボによりバレンタイン商戦で上向き1%増。『プレミアムガーナ』は38%増となった」と説明する。

 キャンディはのど飴ブランドが牽引して前年比8%増。

 のど飴ブランドについては「昨年9月のパッケージリニューアルを機にレギュラーサイズや袋タイプがともに回転がよくなった。また、環境変化もあり、のど飴需要が拡大し、好調だった」と振り返る。

 ガムはコロナ禍の爪痕が残り、前期は人流回復が緒に就いたばかりで前年を下回った中、屋台骨の「キリシトール」が前年を維持した。

 その中でもロッテ独自のユーカリ抽出物で歯垢の生成を抑え歯ぐきを健康に保つトクホの「キシリトール オーラテクトガム」が微増となった。

 「直近では人流回復とマスク着用緩和の動きに伴い非常に好調。今年はポジティブな話題がたくさんある」と期待を寄せる。

 なお前期市場シェアは、ガム6割強(1位)、チョコ2割(2位)、ビスケット1割(1位)、アイス2割弱(1位)と推定される。
 ※出典:㈱インテージSRI+(2022年4月~2023年3月)

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。