7.2 C
Tokyo
8.7 C
Osaka
2026 / 02 / 13 金曜日
ログイン
English
トップニュース国産海苔の不漁受け6月から値上げ実施 存在感増す韓国海苔

国産海苔の不漁受け6月から値上げ実施 存在感増す韓国海苔

主産地有明海の歴史的な不漁を受け、多くの海苔メーカーは家庭用NB商品に関して、6月1日出荷分から平均で20%ほどの値上げを実施した。入り数などの規格変更を行ったところは少なく大半が棒上げだったが、テレビニュースなどでも有明海の不漁が取り上げられるなどしたため、流通との値上げ交渉は比較的スムーズに行われたようだ。

6月からの価格改定を受け5月に発生した仮需の消化や、少しでも値上げを先送りしたい小売の思惑から、6月に末端売価が変更になったケースは3割程度、半分ほどが7月からの変更で、8月からようやくというチェーンも若干あるようだ。値上げによる販売個数への影響や、値差補填を含めた海苔商社の収支が明らかになるのは8月に入ってからと思われる。

この状況で存在感を増してきているのが韓国産海苔。国産海苔と比べ、品質が安定し価格も安いことから、以前から業務筋では国産から韓国産に切り替えるユーザーが増えている。一度韓国産を使い始めれば国産に戻すのはまれで、すでに年間20億枚以上が使用されている。

家庭用では、このところ味付け海苔の人気が高まっているが、5月まで10切80枚入り398円の商品は棒上げすれば500円を超える実勢売価となり値頃感から大きく外れるため、味付け海苔市場では今後韓国産が増えていく可能性が高い。

国産海苔が年間100億枚以上採れていたのは20年以上前の話。10年前までは80億枚台で推移し、ここ4年ほど60億枚台となりここらが底かと思われていたが、前漁期で一気に50億枚を割り込んでしまった。

海苔はIQ枠が設定されている海産物。韓国産は24~25億枚程度で、使い切れないくらい増えてきたとする海苔商社も少なくなかったが、この状況下では逆に今後も増やしていかないと海苔市場の成長はないと風向きが変わってきた。韓国産を使わなければ市場・産業ともシュリンクするのが海苔業界の現状となっている。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。