ヤヨイサンフーズ 溝口真人社長 グループシナジー最大化 収益強化に注力

1987年に大洋漁業(現マルハニチロ)に入社し、3年目から業務用一筋で営業にまい進してきた。新トップには6月22日付で就任。前社長の大西宏昭顧問とは自身が20代から上司と部下の関係になることが多かったという。

「尊敬する大先輩から重責を引き継ぎ、身の引き締まる想い」としながらも、「私が取り組むべき使命は、マルハニチログループの一員としてシナジー効果を最大化すること、営業利益をしっかり増やせる企業体質にすることの2点」と目標は明確だ。

前3月期業績は売上高394億円、営業利益1億500万円。24年3月期は売上高420億円、営業利益5億円を計画。

「当社の課題は営業利益率が低いことだ。前期は原材料費の高騰やエネルギーコストの上昇など厳しい経営環境だったかもしれないが言い訳はできない。この状況を是正すべく、私自身の経験を最大限に生かし、考え方や手法を伝えることで、強いヤヨイサンフーズを実現していきたい。社長に就任以来、社員には現状に満足せず、大いにチャレンジして欲しいと伝えている。まずは今年度計画を必達し、マルハニチログループに必要不可欠な収益力の強い企業への成長を目指す」。

今回のトップ就任は、マルハニチロ執行役員食材流通ユニット副ユニット長との兼務になる。

「4月1日からヤヨイサンフーズに所属し、業務用市場のパイオニアとして素晴らしい会社だと実感している。ただし、同じグループのマルハニチロとシナジーを発揮し切れていないことが課題。現状は一部の製造や営業の協業にとどまる」と指摘。

「業務用一本で全国の取引先と築いてきた関係性を大切に守りながら、今後はグループ内の連携をさらに強化する。例えば新規ルートの開拓でマルハニチロの協力を得ることがあるかもしれない。新商品の開発もグループで意思の疎通を図っていく。良い意味で『変わった』と言っていただけるようにしたい」との考えを示した。

理想の企業像として「月並みな言葉だが『ありがとう』『ごめんなさい』を積極的に言い合える風通しの良い企業」を挙げる。「これらの言葉は自分から積極的に行動したからこそ出てくるし、社内の雰囲気も明るくしてくれる。社員みんなでタッグを組み、目標達成に向かって歩んでいきたい」と前を向く。

プライベートでは多趣味を自認する。前職では仲間とのバンドでボーカルを務めた。週末は一人でキャンプや釣りに出掛けることも多い。「休日に家でじっとしていることはほとんどない」との行動派だ。

北大西洋の豊かな海が育むアイリッシュシーフード 8月5日はパン粉の日