「地面に近い子どもの高さの気温は大人より7℃高い」 サントリーが確認 ウェザーマップ社との共同検証実験で

 サントリー食品インターナショナルは13日、気象専門会社のウェザーマップ社との共同検証実験から、地面の照り返しの影響の差などにより、子どもの身長の高さで計測した気温が大人と比較して7℃程度高くなることを確認したと発表した。

 これにより「大人よりも背が低い子どもにおいては熱中症の危険度が高まることが推測される」(サントリー食品インターナショナル)とした。

 検証実験は、5月17日、都内ビル屋上で13時45分から1時間かけて行われた。
 この日の天気は高気圧に覆われ快晴、真夏日を記録した。

 実験では、ウェザーマップ社立ち会い・監修の下、大人(高さ170cm)と子ども(高さ120cm)のマネキンを横並びにして、屋外にて地面の照り返しによる気温差と表面温度差を、黒球式熱中症指数計と赤外線サーモグラフィーにて計測した。

 指数計は、それぞれの胸の高さ(大人マネキン:150cm、子どもマネキン80cm)に設置。この結果、大人の胸の高さ(150cm)では気温31.1℃に対し、子どもの胸の高さ(80cm)では気温38.2℃となり、その気温差は7℃程度となった。