名古屋でおにぎり専門店が増加 進化系バーガーも人気

愛知県名古屋市では近年、おにぎり専門店が急増している。

岐阜県多治見市に本社を置くバローホールディングスでは20年におにぎり専門店「にぎりたて」を譲受し、惣菜部門の中部フーズが名古屋市を中心に新規出店を進めている。

本格イタリアンを提供する飲食店「ピッツェリアマリノ」などを展開するマリノグループでは、22年から新業態「ごちそう焼きむすび おにまる」を出店している。

小麦などあらゆるものが高騰している一方、主原料であるコメの取引価格は比較的安定しているうえ、複雑なオペレーションが必要なく省スペースで提供できる「おにぎり」は、飲食・惣菜メーカーの新事業として注目が集まっている。

中部フーズの「にぎりたて」は名古屋市を中心に26店舗を展開し、6月23日には27号店として名古屋市緑区に「アピタ緑店」を出店した。スーパーマーケット内の惣菜コーナーと隣接する形で出店しており、テイクアウト需要に応えるほか、店内には12席のイートインスペースもある。来店客の休憩の場として活用してもらい満足度向上に寄与していきたい考え。

店舗では、「日本のお米のおいしさ」にこだわり、福井県産コシヒカリ、伊勢湾産海苔・三河産海苔、赤穂の焼き塩と厳選素材のおにぎりを提供する。

マリノグループでは22年6月、新業態として長久手町に「イオンモール長久手店」を皮切りに、2号店として名古屋市中区の大須商店街に「大須店」を10月にオープン。今年3月には三重県で「イオンモール桑名店」、5月には京都府京都市に「京都四条河原町店」を相次いで出店している。羽釜で炊き上げるご飯を、備長炭で炙り焼き上げるおかずが一つとなった新感覚おむすびの専門店。

一方、全国の百貨店などで洋風惣菜店「eashion」を展開するカネ美食品では今年4月に東京都文京区に「eashion東京ドームシティラクーア店」を新規出店。店舗限定の商品として「おにぎりバーガー」を発売し、好評を受けたことで同ブランドの店舗に商品展開を拡大している。

東海エリアで人気の総合惣菜店「Kanemi」を展開し、惣菜や弁当で高い支持を得るメーカーだけに、新開発した「おにぎりバーガー」もおいしさにこだわり、具材もたっぷりで食べ応えが抜群。「ハンバーグ×ベーコン」「チキンステーキ」「海老カツ」などを用意している。具材とご飯の間に海苔を挟むことで、持ち運んでもご飯がべちゃっとならないなど老舗惣菜メーカーのこだわりが光る逸品。今期の人気商品の一つとして「eashion」ブランドの店舗に取り扱いをさらに増やしていきたい考え。

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