伊藤園は5月31日、ティーバッグ(TB)製品の需要増加に対応するため、10月から埼玉県で「伊藤園産業 熊谷工場」を稼働すると発表した。
グループ会社・伊藤園産業の新工場で、「お~いお茶」ティーバッグ製品・同プレミアムティーバッグ製品の包装を主に手掛ける。
投資総額は約13億円、延床面積は約3000㎡。2ライン合計の日産能力は4万2000個で、伊藤園産業のTB生産能力が1割ほど強化される。
本庄大介・伊藤園社長は6月1日の決算説明会で「緑茶リーフ市場で簡便性リーフ製品(TB・顆粒)の販売構成比が高まっており、2022年は37%に達した。当社の販売比率も高まっており、さらなる伸長を目指す」と述べた。
現在、伊藤園の(麦茶を除く)TB製造は、伊藤園産業の榛原工場と伊藤園関西茶業、ならびに委託工場が担っている。
最大需要地である東京近辺の売筋製品は主に榛原工場から供給しているが、10月の稼働後は熊谷工場からの供給を予定。
輸送距離の短縮により、競争力を高め、同時にCO2排出量の削減も図る。