三井農林はパウダー飲料「日東紅茶 塩とライチ」(8本入)を2月27日にリニューアル発売して、おいしく熱中症対策できる商品としての訴求を強めていく。
同商品は、気温上昇に伴い売上げを拡大して春夏の定番商品になりつつある。21年販売実績も好天が後押しして前年比2ケタ増となった。
このような好調ぶりと日本国内が亜熱帯化していることを受けて、リニューアルで訴求力を強め、さらなる拡大を狙う。
好調要因について、企画本部商品企画・マーケティング部商品企画室の宮尾浩司氏は「競合のパウダー飲料が1Lタイプであるのに対し、『日東紅茶 塩とライチ』は180mlのコップ一杯分に対応した商品で“ちょっと飲みたい”というニーズを取り込んで伸びている」と語る。
リニューアルでは、熱中症対策商品としての訴求を強め、「塩とライチ」の商品名が目立つようにパッケージを一新。味わいも「若干飲みやすくした」。
1本当たりの食塩相当量0.26g。熱中症対策商品としての訴求は180mlで溶解した場合を前提としている。
「適正な量で水に溶かすと熱中症対策に使えることを伝えたところ、保健所からもお墨付きを得られた」という。
今年は、節電の夏である点にも市場拡大の勝算が見込めそうだ。
大手電力10社のうち北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中国電力・四国電力・沖縄電力の大手電力7社は、6月1日の使用分から電気料金を値上げした。
これにより節電意識が高まり、それに伴いこまめな水分補給で暑さ対策をしなければいけない必要性が増してくることが予想される。