新「午後の紅茶ツアー」が始動 あの手この手で世界観体感 目玉は「バーチャルファクトリー」 キリンビバレッジ湘南工場

キリンビバレッジは、東日本の生産拠点・湘南工場(神奈川県寒川町)で実施している体験型工場見学「午後の紅茶ツアー」を6月6日にリニューアルオープンする。

新設した「バーチャルファクトリー」など五感で楽しむ体験型ツアーを通して、さらなる「午後の紅茶ファン」を創出していくのが狙い。

「午後の紅茶ツアー」は、ガイドの説明を聞きながら「午後の紅茶」の世界観を五感で体感できるもの。
 
 参加者が「午後の紅茶ができるまで」と題したツアーパスポートを手にQ&A形式で製造工程を学びながらツアーは進められる。

ブランドカラーの赤色を基調とした見学通路 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ブランドカラーの赤色を基調とした見学通路

ブランドカラーの赤色を基調とした見学通路には「紅茶の中身ができるまで」「透明な紅茶の発明」といった独自のおいしさの秘密を説明するパネル展示や、籠を背負い茶摘み農家を疑似体験できるコーナーも設置されている。

製造設備を工場見学用に再現したコーナーもある。

ペットボトルができる過程や、蒸気口をくぐってラベルをペットボトル(PET)に密着させる工程やラベル印字が体験できる印字機などを間近に見て体感することができる。

新施設の「バーチャルファクトリー」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
新施設の「バーチャルファクトリー」

その中で一番の見どころが「バーチャルファクトリー」。

臨場感あふれる映像と音楽で楽しみながら「午後の紅茶」や紅茶の理解を深めてもらえるように、茶葉摘みから製品化までの工程が床と四方を囲った巨大スクリーンに映し出される。

これまでのツアーは包装ラインを俯瞰できる見学通路も好評だったが、製造ラインの更新に伴う設備の移動などで俯瞰が難しくなった。

その代替手段を考えた結果、リアルとバーチャルを融合した「バーチャルファクトリー」の設置に至ったという。

ツアー終盤では、「午後の紅茶」をテイスティングする時間も設けられ、製品の知識を深めた後に一層おいしく商品を味わうことができる。

湘南工場広報の波羅香奈子氏は「50年間の歴史を、工場見学を通して体感してもらい、『午後の紅茶』のファンになってほしい」と呼びかける。

新「午後の紅茶ツアー」の概要は次の通り。

▽電話もしくはインターネットから申し込む▽1日4回実施し1回(約90分)の定員は20人▽参加費無料で「午後の紅茶 ストレートティー500mlペットボトル」1本のお土産付き▽ツアー内容は①午後の紅茶のこだわりと製造工程の紹介②午後の紅茶テイスティングの主に2つ。実際の製造ラインの見学は行われていない。

なお、キリンビバレッジ湘南工場は、首都圏をはじめとする東日本の生産拠点としてキリンビバレッジのPET製品各種を容器から製造し、同社総製造数量約1億9千万箱のうちおよそ16%を同工場で生産している。

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