100年続く「元祖柿の種」 阿部幸製菓の傘下で継承

阿部幸製菓は5月26日、創業100年を迎えた「元祖柿の種」の浪花屋製菓を6月1日から傘下にすることを発表した。

浪花屋製菓の主力商品についてはこれまで通り製造・販売を継続、設立した新会社に浪花屋製菓の全事業を承継させてグループとして一体経営していく。

地元である新潟県長岡市で長年愛され、長岡土産として根付いていただけに、波紋を広げているが、あくまでも味やブランドはそのままに、阿部幸製菓の販路も加わりさらなる発展を目指す。

阿部幸製菓は業務用柿の種を主力としていたが、近年家庭用やお土産などにも力を入れており、グループ経営のシナジーを活かしていきたい考え。

コロナの影響で観光が低迷し、土産物を扱ってきた企業には厳しい局面であった。100年続く伝統ある企業が継承され、人流が回復基調にあるなか更なる活躍が期待される。