バリスタのコーヒーエクスペリエンスを簡単に実現 スイス「FRANKE」新発想の最新マシン「Mytico(ミティコ)」とは?

 スイスの業務用全自動コーヒーメーカー「FRANKE(フランケ)コーヒーシステムズ」から「Beyond Traditional」をコンセプトに掲げる新発想の最新コーヒーマシン「Mytico(ミティコ)」が登場した。

 今年10月13日から17日かけてイタリア・ミラノで開催されるケータリングとホスピタリティの分野に特化した展示会「HostMilano2023」で発表が予定されており、日本での展開はその1年後の来秋を予定している。

 「Mytico」の特徴について、日本での「FRANKE」の正規販売代理店である三井倉庫ロジスティクスの奥津忠行コーヒーシステムズ事業部部長は「Mytico」の情報を得て、「人手不足への対応と効率化が求められる中で、『Mytico』は自動化された操作と直感的な洗練されたデザインを両立してバリスタのコーヒーエクスペリエンスを簡単に実現できるのではないか」と語る。

マシンの高さは61センチ。カウンターで「Mytico」を間に挟んでも来店客とコミュニケーションがとれるようになっている - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
マシンの高さは61センチ。カウンターで「Mytico」を間に挟んでも来店客とコミュニケーションがとれるようになっている

 マシンの高さが61センチと低めに設計されているのも特徴で、カウンターで「Mytico」を間に挟んでも来店客とコミュニケーションがとれるようになっている。

 来店客はバリスタがコーヒーを淹れている雰囲気が楽しめる一方、バリスタはオートスチームで作られたミルクフォームを注ぐ必要はあるが、それ以外のほぼ全ての工程が自動化されているため、来店客との会話に集中することができる。

 「お客様からは完全にトラディショナルに映るが、バリスタの技術を『Mytico』が補ってくれる。人手不足や経験不足の中、トレーニングに要する時間やコストが削減でき、チェーン展開しているカフェなどで、バリスタクオリティーを実現したいというニーズに対応していきたい」と述べる。

 「Mytico」には、味の均一性を強固にする特許技術「iQフロー™」やコーヒー豆の特徴にあわせた挽き目の粒度や抽出温度設定、自動洗浄システム、利便性の高いタッチスクリーンなどを兼ね備えている。

 エスプレッソマシンは構造上、抽出口まで均一圧力をかけ切れず、安定した味を出しづらいことがあったが、「iQフロー™」を用いることで抽出口にまで圧力を均一にかけられるようになる。
 これについては「エスプレッソは室温や湿度に影響されやすいため、抽出時の水流量を調整することで、味の再現性を高めることができるという点で、この機能を利用しているクライアントから高評価を得ている」機能と胸を張る。

 チェーン店には好適なFRANKEデジタルサービスに接続できる「IoT」機能も実装している。
「双方向型データ通信を行うことで商品の販売状況や、レシピの調整、クリーニングやメンテナンスの管理も行うことが可能となっている」と語る。