食品価格 高止まり 朝食でごはん回帰の兆し インテージ調べ

マーケティングリサーチ会社のインテージが店頭販売価格の値上げについて調査したところ、直近の上昇幅は一服傾向にあるが、23年3月と本格値上げ前の20年平均を比べると多くの商品群が1~2割高となっていることが分かった。また食卓調査の「キッチンダイアリー」で朝食の出現回数指数(2015年度=100)をみると、値上がりした「パン系」が21~22年と2年連続減ったのに対し、「ごはん系」は22年に3.8%増加、主食の動きにも変化が見られた。

価格の調査は、同社が全国約6千店舗より収集している販売データ、SRI+(全国小売店パネル調査)をもとに実施。23年3月と20年平均を比較すると、値上げが顕著な「キャノーラ油」で188%、「サラダ油」で148%、「マヨネーズ」で135%となった。直近は「ケチャップ」(22年3月98%→23年3月119%)や「ソース」(同98%→同117%)のアップ率が高い。主食では小麦粉関連が上昇幅は落ち着いてきたものの、「食パン(1斤)」(23年3月113%)や「スパゲッティ」(同121%)は20年比で高止まりしている。

その影響もあってか、同社調査「キッチンダイアリー」による朝食への出現頻度は「パン系」が21~22年に減少。「ごはん系」は調査開始の15年以降、22年に初めて上昇した。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)