片岡物産はドリップコーヒーブランド「モンカフェ」で、おいしいアイスコーヒーが作れることを訴求していく。
アイスコーヒー市場の拡大を受け、レギュラーコーヒーを氷の上に直接ドリップして豊かな香りを閉じ込める「急冷式」で差別化を図っていく。
「モンカフェ」は、簡易抽出型のドリップコーヒーの中でも、フィルターがコーヒーに浸からない独自の形状を強みとする。
この形状により、通常の高さのグラスであってもグラス内にたっぷりの氷をセットして抽出したコーヒーを急冷できる。この点を“おいしいアイスコーヒーが作れる”理由として伝えていく。
「昨年、パッケージに香り豊かなアイスコーヒーが簡単に作れることを訴求するアイコンを入れた夏季限定パッケージを発売したところアイス需要を獲得できたことから、今年は専用サイトを立ち上げるほか、SNSを活用して力強くアピールしていく」(片岡物産)考えだ。
今年は、5~7月の店頭販売を想定して「モンカフェ」の基幹アイテム「プレミアム ブレンド」(10P)「スペシャル ブレンド」(10P)「モカブレンド」(10P)に“氷に直接ドリップ”の文言を記した夏季限定パッケージを用意する。
昨年10月から今年1月にかけては、YouTubeやTver、一部エリアでのTVCMで“浸からない形状によってカフェクオリティのおいしさが楽しめる“ことを幅広く訴求。Twitterのフォロワーは約12万人まで増加した。
「カフェクオリティのおいしさがお家でも楽しめて、結果的には“おトク”になることまで踏み込んだコミュニケーションに手応えを感じている」という。
またブランドサイトでは「モンカフェ」をドリップする日々に起こる小さな変化を積み重ねていくことが中長期的に大きな変化につながるという投げかけを「人生を変えるカフェ」というコンテンツで紹介している。
商品面では「バラエティパック」(12P)に23年春夏の期間限定コーヒーとして「パプアニューギニア」を新たに詰め合わせ、より上質なコーヒーを楽しみたい本格志向層に加え、気分やシーンに合わせてコーヒーを飲みたい消費者のニーズにも対応していく。