全麺連 野村農相と面会 国産麦中華麺コンペを報告

生麺類の製造者で組織する全国製麺協同組合連合会(全麺連)は7日、鳥居憲夫会長(写真左から2人目)らが野村哲郎農林水産大臣(同3人目)と面会し、国内産小麦の振興を目的に昨年初開催した生中華麺の品評会「ラーメンコンペティション日本2022」の結果などを報告した。

鳥居会長は「われわれが全国規模でコンペティションを開催したのは初めて。大会には国内産小麦を使った中華麺99品が出品され品質を競った。一般の方に少しでも関心を持っていただくきっかけになれば。国内産小麦の品質は向上しているが、まだ生産量が少なく地産地消にとどまっているケースが多い。市場が盛り上がれば農家の生産意欲も高まるはず」などと説明。

野村大臣は「気候変動に加え、ロシアのウクライナ侵攻により小麦の国際相場が上昇した。日本はカナダ、アメリカ、オーストラリアからの輸入が大半だが、価格高騰のあおりを受けた。小麦の国内自給率は約17%と低い。国産の振興は重要」などと話した。

今後に向けて、鳥居会長は「全体の食料自給率アップにも貢献したいと考えている。将来的に米粉を使った麺の品評会も開催したいという案がある」と意欲を示した。

面会には昨年のコンペティションで「農林水産省大臣官房長賞」を受賞した2社も同席。「北海道小麦の生ラーメン」で受賞した西山製麺(北海道)の民野雅人取締役国内事業部長(写真右から2人目)は札幌の良質な水や自社の海外展開について、「麦四重奏」で受賞した松本製麺所(東京都)の松本敦社長(同1人目)は今回使用した九州産小麦の品質などをそれぞれ野村大臣に紹介した。