ドリップ式の「だし」でリラックス 「Dashi-Cha」D2Cサイトで販売 味の素

味の素は3月23日、新たにオープンしたD2C(Direct to Consumer)サイト(AJI MALL)限定でドリップ式の飲むおだし「Dashi-Cha」(かつお、とまと、ごぼう。価格は10食入・税込2千160円)を発売した(一部5月10日発売)。

だし素材が入ったドリップをカップにセットし、140㎖の熱湯を3回に分けて注いで楽しむ。抽出段階から香りを楽しみ、リラックス気分が味わえる。だしは老舗かつお節店とともに特別なかつお節を開発。素材となるかつおのサイズ・脂肪量、燻製・乾燥工程、薪の産地にもこだわり、良質な香りやかつおらしい力強い味わいに仕上げた。

都内で開いた試飲会で神谷歩執行理事は、「味の素グループのパーパスは『アミノサイエンスで人、社会、地球のウェルビーイング(Well-being)に貢献する』こと。ウェルビーイングは身体だけではない心を含めた良い状態をさす。そこでウェルビーイングを実現するためDashi-Chaを通して体験価値を提供する」とあいさつ。商品開発担当の秋山浩平氏は、「日本の食文化に深く根差しただしを通して、生活者の身体や心にもホッとした安らぎを与えたい」などと語った。

秋山浩平氏㊧と神谷歩執行理事(味の素) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
秋山浩平氏㊧と神谷歩執行理事(味の素)

レシピは、ミシュラン二つ星の日本料理店「傳」の長谷川在佑シェフが監修。2年以上の開発期間を経て、かつお節の香りやごぼうの持つ土の香りの表現、トマトの酸味と甘味のベストバランスの実現、0.1g単位の塩分調整などについて議論を重ねて完成した。

販売は23日にオープンしたD2Cサイト限定とし、「デジタルを通じて顧客との接点をつくり、将来的には双方向のコミュニケーションを通じてアンバサダーの発掘や新製品開発のヒントにつなげる。多様化するマーケットの中で事業成長に向けて新しいビジネスモデルにすべくチャレンジする」方針。

2028年度までの中期的売上目標は、3品種合計で約10億円(消費者購入ベース)としている。