11 C
Tokyo
8.9 C
Osaka
2025 / 11 / 19 水曜日
English
飲料嗜好飲料業務用コーヒー市場が回復 課題は人手不足と原材料の調達 UCCがソリューション提案 卵の代替品も用意
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

業務用コーヒー市場が回復 課題は人手不足と原材料の調達 UCCがソリューション提案 卵の代替品も用意

 業務用コーヒー市場が回復傾向にある中、人手不足や原材料の調達、原材料の高騰が喫緊の課題であることがUCCグループで業務用サービス事業を展開しているUCCコーヒープロフェッショナルの発表で浮き彫りになった。

 3月28日、展示商談会「UCC Smile Festa2023」の東京会場で発表した川久保則志社長は、直近の状況について「(当社の業績は)1月、2月と好調で、1月については19年度を大きく上回り、マーケットは本当に活性化し始めていると実感している」と語る。

 既に開催された名古屋会場と大阪会場で多くの来場客から川久保社長に寄せられた声としては人手不足と卵の品薄を挙げ、この中で卵については「卵の代替品を展示商談会のメーカーブースで前面に押し出している」とアピールする。

 橋本樹一郎副社長は、業務用コーヒー市場の今後の見通しについて「(コロナ前の)19年対比でもマーケットが戻ってきているというのは、我々の日々の取引状況や注文状況からも感じ取れる。我々の強いセグメントであるホテルの宴会需要はなかなか戻っていないが、そこを除けばマーケットは力強く戻ってきてくれる」との見方を示す。

 コロナ禍で拡大したデリバリー・テイクアウト需要については「リアルの復活がどんどん進んでいくとはいえ、デリバリーなどとの併用が進んでいく社会が生まれてくる」とみている。

展示商談会「UCC Smile Festa2023」でのクイックオペレーションの提案
展示商談会「UCC Smile Festa2023」でのクイックオペレーションの提案

 展示商談会では、人手不足の課題に対して「#ベーシックアップデート」のコーナーでソリューションを提案。「クイックオペレーションとしてサンドイッチなど、お店側のお手間を最小化しておいしくご提供できるような提案をしている」と説明する。

 コロナ禍で家庭内コーヒー市場がレギュラーコーヒーを中心に拡大し、生活者の味覚水準が向上したとの見方から、会場では家庭用を上回る高付加価値コーヒーを提案。

 その一例に、業務用ブランド「ラルゴ(Largo)」や「FOB(Fresh Order Blend)」と称するUCC独自のブレンドシミュレーションが挙げられる。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点