ローソンは今年12月から順次、弁当や麺類・サンドイッチなどチルド商品と定温商品の店舗配送回数を全店で1日2回配送へと切り替えていく。
約7割の店舗で1日3回、3割の店舗で1日2回の配送を行っているのを全店で1日2回へと改め配送回数を削減していく。
トラックドライバー時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」と呼ばれる物流課題への対応やCO2排出量削減、コスト削減が目的。
同社は「小売りや配送センターやメーカー、製造を巻き込んだサプライチェーンの全体での最適化が次の改革の一手となる」などとし、引き続きドライバーの多様な働き方や働く時間のニーズに対応していく方針。
現状の配送体制の課題としては、チルド・定温商品が1日当たり2~3回配送と多く、3回の場合は積載率が低い上に、深夜と朝をまたぐ「リンク便」はドライバーの長時間拘束につながっている点が挙げられる。
今回配送を2回に一本化することで、積載率の効率化とドライバーの拘束時間短縮、1拠点あたり25%のCO2排出量削減を見込む。
また、同社は現在121カ所あるローソン専用の配送センターを他社と共用することで汎用性を高めていく体制を推進しており、他社製品を配送する「他社協業枠」の時間帯を設けることを一部取引先と検討している。
ドライ・フローズン商品は、火曜日に新製品が多いことなどから曜日によって物量と必要車両台数が異なる点で配送効率に課題があった。
今回「配送ダイヤ2パターン化」を適用し曜日ごとの物量に応じた配送車両台数を使用することで車両台数削減と配送効率向上や1拠点当たり4~6%のCO2排出量削減を見込む。