キユーピーは16日、サステナブルな食を展開する新ブランド「GREEN KEWPIE」から、第1弾としてプラントベースのドレッシング「植物生まれのごまドレッシング」と「植物生まれのシーザーサラダドレッシング」を発売した。
「GREEN KEWPIE」は植物性原材料を主体とした商品や、健康と地球環境などに配慮した商品を展開するブランド。グループ内で培った様々な販売網を活用し、国内外・市販用と業務用で商品を展開する。ブランドとしての販売目標は、25年までに国内販売主体で20億円、30年までに国内外で100億円。
今夏には市販用「HOBOTAMA」で、秋には業務用「HOBOTAMA」と「プラントベースタルタルソース」でパッケージデザインを変更する。24年以降は調味料や調理品、タマゴ素材などでPBF商品のラインアップを拡充する考え。
同社ではグループ内での調達力、加工技術、販売網を生かしてPBFを事業化できると判断。すでに代替卵商品の「HOBOTAMA」を業務用と市販用で展開しているが、専門ブランドの立ち上げにより、世界的に多様化する食の選択基準に応える。
第1弾のドレッシングは原材料や製法を工夫し、卵黄の代わりに植物性原材料を使用。「植物生まれのごまドレッシング」はすりたてのごまの風味が楽しめるドレッシングだ。独自の乳化技術を駆使して、まろやかでコクのある味わいにした。「植物生まれのシーザーサラダドレッシング」はチーズの代わりに豆乳やみそを使用し、チーズのようなコクとうま味を再現している。2品ともカロリー25%カット。容量・価格は180g、319円。
取締役上席執行役員市販用市場統括の濱崎伸也氏は「『HOBOTAMA』発売後に寄せられたお客様からの反響を通じて、PBFへの取り組みがお客様の食卓を豊かにすることに一層寄与し、2030年の当社ビジョンの実現にもつながると手応えを感じている。新ブランドには地球と人の双方が持続可能で、日々続けられる食生活を実現したいという思いを込めた。世界的にPBF需要が高まっているが、卵や調味料はプレーヤーが少なく、現時点では味も未完成。新ブランドは世界中の食と健康に貢献できる可能性を秘めている。国内でも海外のようなムーブメントを起こせるようワン・キユーピーで事業を進めたい」と意欲をみせた。