ネスレ日本は「ネスカフェ ゴールドブレンド」の「オリジン」シリーズに磨きをかけて簡便性求めつつも本格的な味わいも求めるニーズに対応していく。
3月9日、取材に応じたネスレ日本飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&システムギフトボックスビジネス部の上林亮陽氏は、コーヒー市場について「消費の二極化みたいなものが引き続きポイントで、ワンタッチで高品質なコーヒーを楽しめる環境をしっかりお客様にお届けできればコーヒーカテゴリーの拡大につながる」との見方を示す。
メリハリ消費のプレミアムな部分への対応を強化すべく、今年、昨年3月に発売開始した「ネスカフェ ゴールドブレンド」史上初となる産地にこだわったシリーズ「ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン」の容器・デザインをリニューアルした。
昨年、「コロンビアブレンド」と「ホンジュラスブレンド」の2品を展開したところ、レギュラーコーヒー飲用ユーザーにも好意的に受け入れられ、香りや味わいについて高評価を獲得できたという。
「これまで『ゴールドブレンド』で取り切れていなかった“こだわり派”のユーザーを獲得するでき、さらに味のご評価が非常に高いことから、一度試して下さった方がリピートして下さった」と振り返る。
一方、パッケージで「ゴールドブレンド」本体との差別化が今ひとつ図れなかったことからトライアル促進という課題を残す結果となった。
今回のリニューアルでは、この課題解決に向け、瓶を四角から丸みを帯びた形状に変更するなどして視認性を向上させた。
ターゲットは、「ゴールドブレンド」よりも比較的若めの20-30代や、昨年から流入している「香味焙煎」ユーザーを想定し、店頭やデジタル施策でトライアルを喚起していく。
その一環で、3月10日から4月2日かけて、ネスカフェ原宿(東京都渋谷区)で「ネスカフェ ゴールドブレンド×ふじ森 春のペアリングセット」を販売している。