5.5 C
Tokyo
2.1 C
Osaka
2025 / 12 / 06 土曜日
ログイン
English
飲料系飲料活性化する無糖紅茶飲料市場でパイオニアの「ジャワティ」はどう動く? 大塚食品・春の商品施策

活性化する無糖紅茶飲料市場でパイオニアの「ジャワティ」はどう動く? 大塚食品・春の商品施策

 大塚食品は飲料と食品で健康を軸足にした春の商品施策を展開していく。

 3月8日発表した森河洋一執行役員製品部長は、取り巻く外部環境について「ここ数年間で、世の中の環境は激変し、健康や健やかな体づくり、環境、SDGsへの関心が非常に高まっている。また、個食化、簡便、時短といったところも非常に重要なニーズになっている」との見方を示す。

 この見方を受けて、飲料ではビタミン炭酸飲料「マッチ」と無糖紅茶飲料「シンビーノ ジャワティストレート」(以下ジャワティ)でおいしさと健康の両立に対応し、輸入ミネラルウォーター「クリスタルガイザー」と大豆飲料「スゴイダイズ」ではエコ意識の高まりに重きを置いて対応していく。

 「マッチ」は、新ラインアップとして「塩レモンソーダ」(500mlPET)と「マッチゼリー マスカット」(260g)を3月27日に発売開始する。

大塚食品の森河洋一執行役員製品部長
大塚食品の森河洋一執行役員製品部長

 活性化している無糖紅茶飲料市場に向けては、無糖紅茶飲料のパイオニアである「ジャワティ」の価値を発信していく。

 小林一志製品部飲料担当部長マッチ担当PMは「他のブランドとの差別化ポイントとして、『ジャワティ』」本来の価値を発信していく活動を今後展開していく」と語る。

 「ジャワティ」の本来の価値・ユニークさは、原材名が紅茶のみである点。無糖茶飲料には通常、酸化防止のためにビタミンCが含まれているが、「ジャワティ」には含まれていない。

 「ジャワティ」は、平成元年(1989年)に発売開始され、無糖、無香料・無着色・ジャワ島産茶葉100%使用・透き通る鮮やかな琥珀色のこだわりを30年以上守りつづけている。

 「クリスタルガイザー」は、昨年に引き続き、ボトルとキャップで環境に配慮している点と、米国カリフォルニア州北部にある大自然マウント・シャスタの水源の魅力をコミュニケーションしていく。

大塚食品の伊藤征樹製品部食品担当部長
大塚食品の伊藤征樹製品部食品担当部長

 食品では、健康と個食・簡便・時短への対応として、レトルト食品「マイサイズ」から新シリーズ「マイサイズ ホールケア」を新発売する。

 伊藤征樹製品部食品担当部長はレトルト食品全体の考え方について「消費者動向はまたさらに変わっていくと考えている。その変化に適応した価値提案を行っていく」と述べる。

 価値提案は(1)健康系レトルトの提案強化(2)調理レトルト・アレンジレシピの提案(3)防災備蓄・非常時の支援物資(4)食の多様化で動物性原料不使用のレトルト発売――主に4つを軸足にしていく。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。