コカ・コーラシステムは基幹コーヒーブランド「ジョージア」でブランドを刷新し新「ジョージア」として始動する。
将来のコーヒーユーザーの開拓・育成に向けて、コーヒー飲料(RTDコーヒー)市場で手薄な20代や女性に照準を合わせる。
14年ぶりにブランドロゴを刷新するなど今回のブランド刷新は「ジョージア」史上最大規模を謳う。
15日、発表した日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長は「1975年の誕生以来、日本市場で長く愛されてきた主力コーヒーブランドの『ジョージア』が再びRTDコーヒー市場でゲームチェンジを起こす」と意欲をのぞかせる。
ブランド刷新では、従来展開していた「ジャパンクラフトマン」や「ラテニスタ」などのサブブランドを廃止し「ジョージア」のマスターブランドに絞り込む。わかりやすくすることでブランドの訴求力を強め、働く人のコーヒーブランドからより多くの人のコーヒーへの進化を目指す。
新規ユーザー獲得に向けた取り組みは、かねてから「ジャパンクラフトマン」などのペットボトル(PET)コーヒーで行ってきたが、ブランドを刷新したことで、その取り組みを高次元のレベルに引き上げていく。
朴英俊マーケティング本部コーヒー事業部部長は「製品ラインアップを20代や女性層の新規飲用者に向けて拡大しつつ、ブランディングを含めて、より積極的に若年層・女性層を中心とした新規飲用者のリクルートにマーケティング活動全般を注力していく」と説明する。
男性向けといったイメージも払拭していく。
新ブランドロゴは、インナーグロウ(内側から広がる輝き)をテーマに、輝くコーヒー豆や放射状の光をあしらい「日常のふとした幸せに気づき、一人ひとりが内側から輝く瞬間を表現した」。
ブランドキャンペーンメッセージは、これまでの“ジョージアでいきましょう”や“世界は誰かの仕事でできている。”などの替わりに“毎日って、けっこうドラマだ。”を掲げ“ジョージアを飲むすべての人に、何気ない毎日にも幸せがあることに気づいてもらいたい”とのブランドメッセージを伝えるコミュニケーション活動を積極的に展開していく。
新たな「ジョージア」の顔には米津玄師さんを起用し、3月21日から放映する新CMでは米津玄師さんが書き下ろした新曲「LADY」が流れる。
商品も中味・パッケージともに順次刷新し3月20日に第1弾として「ジョージア THE ブラック」(500mlPET)「同ラテ」(500mlPET)「同 微糖」(500mlPET)「同ゼロ」(440mlPET)「ジョージア キャラメルアフォガードラテ」(195mlPET)「ジョージア ビターショコララテ」(195mlPET)を発売していく。
コーヒー飲料市場ではブラックが拡大傾向にあることから、「ジョージア THE ブラック」をフラッグシップに展開していく。
缶コーヒーについてもヘビーユーザーに向けて引き続き磨きをかけてく。
「SOT缶(ショート缶)は『ジョージア』の根本を支えているパッケージセグメントで、SOT缶を中心に飲まれている男性層やワーカー層は絶対に失ってはいけない層だと考えている。ベースとして従来の缶・男性層に向けたビジネスは維持しつつ、新しい飲用者をリクルートしていきたい」と語る。
【写真】「ジョージア THE ブラック」など「ジョージア」ブランド刷新の第1弾商品群