11.4 C
Tokyo
9 C
Osaka
2025 / 11 / 29 土曜日
ログイン
English
飲料嗜好飲料「バンホーテン ミルクココア」水や牛乳にも溶けるように改良 独自の技術で溶解性を大幅に向上 片岡物産
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

「バンホーテン ミルクココア」水や牛乳にも溶けるように改良 独自の技術で溶解性を大幅に向上 片岡物産

 片岡物産はココアブランド「バンホーテン」の旗艦商品「ミルクココア」を冷たい水や牛乳にも溶けるように改良した。

 これにより、同商品でホット飲用に加えて、春夏のアイス飲用需要をこれまで以上に獲得してブランドと生活者との接点拡大を図っていく。

 108人を対象にした同社調査によると、インスタントココアユーザーの多くがパウダーの溶けにくさに不満を感じている一方で、8割強が“水や牛乳に溶けるココアを夏に飲みたい”と感じていることが判明した。

 これを受け、溶解性の改善に商機を見出し「バンホーテン」独自の溶解性向上剤(乳化剤)を開発。これを使用することで従来の「ミルクココア」の風味を損なわず、さらにコク深い風味に進化しつつ溶解性を改善した。

 溶解性を改善したことで、アイス飲用では、お湯を使わずに水だけで飲めるようにした。

 ティースプーン山盛り4杯(約23g)の「ミルクココア」に対し、従来品では、少量のお湯(20ml)でよく溶かして、冷たい牛乳や水100mlを加えるのを推奨していたのを、リニューアル品では、少量の牛乳や水を約20ml注ぎダマにならないように練ってから、冷たい牛乳や水100mlを加えかき混ぜるやり方を推奨する。

 ホット飲用ではパウダーと牛乳を一緒にレンジで温める方法に変更し、湯水や牛乳を別々に温める手間を省いた。
 「アイス・ホットともに従来品に比べて溶けやすくなり、作る手間を省くことで、ゆとりある生活に貢献して飲用頻度を上げていきたい」(片岡物産)と期待を寄せる。

 パッケージも刷新。「『バンホーテン』では、ミルクではなく、濃厚なカカオ感やチョコレート感をより感じていただけるようにデザインを改めた。“水や牛乳にも溶ける”のアテンションを加えたほか、体にうれしいポリフェノールと食物繊維も訴求していく」と説明する。

 「ハイカカオ72%」のパッケージも同様に、カカオ感とチョコレート感の強さをさらに訴求したデザインへとリニューアルする。

 そのほか、スティックタイプでは「ミルクココア」に加えて、今年は売上拡大中の「ミルクココア 糖質60%オフ」でもアイス訴求パッケージを展開していく。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点