3.1 C
Tokyo
2.8 C
Osaka
2025 / 12 / 26 金曜日
ログイン
English
加工食品冷凍食品日本冷凍食品協会 認定工場のレベルアップが顕著 「品質向上に貢献」木村専務理事

日本冷凍食品協会 認定工場のレベルアップが顕著 「品質向上に貢献」木村専務理事

日本冷凍食品協会は、50年以上にわたり冷凍食品工場の認定制度を運用しているが、近年は認定工場のレベルアップが顕著になっている。直近では会員341工場のうち94%の322工場が一定基準をクリアし、認定有効期間最長の「4年工場」となった。木村均専務理事は「1970(昭和45)年の制度開始以降、世の中の動向や国際的な変化にあわせて中身をブラッシュアップしてきた。品質および衛生管理の向上に大きく貢献できている」と手応えを話した。

制度は発足から部分改定を重ねた後、2009年度版から経営理念重視の品質保証システムに対応するため高度な「冷凍食品認定制度」に移行。ハード面(施設・設備)に加え、ソフト面(品質・衛生管理体制)の基準も厳格化した。あわせて各工場の達成状況に応じた定期検査や工場指導の仕組みを導入。また17年度版ではガバナンスや食品防御など危機管理の要素を盛り込み、「FSSC22000」「ISO22000」など国際規格に準拠した内容に改定。最新は2021年度版として要求事項の明確化などを行った。

検査は当初より日本食品検査(JFIC)に委託。定期点検は、約40人の検査員が全国に点在する会員工場をすべて毎年訪問して実施する。認定の有効期間は、3分類された各基準の評価点がすべて80点以上なら「4年工場」、70点以上なら「3年工場」、60点以上なら「2年工場」。認定を受けた工場で製造する冷凍食品には認定証マークを貼付できる。

4年工場の割合は、10年前は7割に満たなかったが、6年前に72%、4年前に85%と上昇、直近は94%に達した。また21年4月には4年工場のうち特に評価点が高い「優良工場制度」を導入。132工場が認定され、定期検査の回数を2回から1回に減じることを可能とした。なお、そのうち63工場は年1回に移行したが、69工場は従来通り年2回の点検を希望した。

協会の朝川良徳品質・技術部長によると「外部の定期的な点検を通じ、情報交換などのメリットも感じていただけているようだ」。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。