有楽製菓は、13年にバレンタイン企画「一目で義理とわかるチョコ」で市場に参入してから10年を経て、バレンタインを誰もが気軽に楽しんでほしいという思いから、独自の発想で未来のバレンタインを表現した「B級バレンタイン未来博」を、3~4日の2日間、PickUpランキン渋谷ちかみちにて開催した。また、オンラインで楽しめる特設サイトも1月31日から公開し、限定プレゼントが当たるキャンペーンもTwitterで実施。
「B級バレンタイン未来博」は、バレンタインに対する捉え方がネガティブな方向に向かい、楽しめない人が増えていることを受け、さまざまなしがらみから“解放”しようと生まれ、恋人たちだけでなく、友達や同僚、おひとり様でも笑顔になれる企画で、B級のBは、通常の意味に加えて、ブラックサンダーのB、バカバカしいのBを掛けている。
代表取締役社長河合辰信氏は本企画について「物価高や世界情勢不安など何かとネガティブな未来に対し、夢のある安くておいしいお菓子を創造する企業として、一石を投じたいと企画した」と語った。
イベント内では、ブラックを逆に読むとクラブ(カニ)になるとの発想から、カニを中心とし、未来の地球温暖化やデジタル化によるコミュニケーション不足、ダイバーシティ推進などをテーマに6つのコンテンツを公開した。
地球温暖化では、カカオがレア品となってしまい、チョコレートの代わりバレンタインデーは「LOVE&PEACE」を象徴するカニが贈られるとの想定から、ブラックサンダーも改名、「クラッブサンダー」とし、Twitterキャンペーンと会場ガチャでプレゼントされた。
そんなユニークな発想を、細部までこだわり本気で取り組んだ企画は、バカバカしいながらも、有楽製菓ならではのお菓子がもつ楽しさを感じてほしいとの思いが込められており、河合社長は「率先して皆様に楽しんでもらえるような企画を今後も続けていきたい」と意欲を語った。
なお、前7月期過去最高売上を達成した同社は、今期に入り一般流通品の売上12%増(8~12月)と前年を上回り好調に推移している。主力の「ブラックサンダーミニバー」7%増、個食の「ブラックサンダー」9%増と好調なことに加え、ファミリーパック全体で26%増、個食全体で26%増とブランド全体が底上げしている。
売上好調を受け、増産体制構築も視野に入れており、早ければ2年後に現在の愛知県豊橋市の敷地内に新工場設立も計画している。