ニッスイは、2023年春夏新商品として、個食・簡便ニーズに応えるガッツリ系の「わが家の麺自慢 ニンニクマシマシ 豚まぜそば」や健康ライフに貢献する「速筋タンパク おさかなバー」などを3月から順次発売する。発表会の席上、梅田浩二取締役常務執行役員食品事業執行は「今年の社会情勢はWithコロナの生活スタイルがさらに定着するとともに、物価上昇を背景にしたまとめ買い・使い切り・節約などの行動変容が予測される。お客様の多様化するニーズに寄り添い、食でWellness Lifeの実現に貢献していきたい」などと語った。
4~12月累計の食品事業は、大半の部門が前年実績を上回って推移。カテゴリー別にみると、家庭用冷凍食品はから揚げなどの総菜類と冷凍野菜(枝豆含む)、練り製品はちくわ、業務用冷凍食品は中華と水産揚げ物などが好調だった。
今春夏シーズンは、消費者ニーズに基づくクラスター分析に沿った新商品を提案。「Healthy」として「おしゃれヘルシー層」、「Smart」として「とことん省手間層」、「Satisfaction」として「本格こだわり層」などをターゲットとした。
家庭用冷凍食品では、主に20~40代男性に向け「わが家の麺自慢 ニンニクマシマシ 豚まぜそば」を開発。調理の手間を省きたい層に自家製太麺と濃厚スープが絡む満足感ある一杯を届ける。1人前(380g)。
また、本格志向に応える「至福の味わい チキンライス」をラインアップ。洋食店と同じ製法を採用しバターが香るリッチな味わいを実現した。550g。
「まんぞくプレート」シリーズに「ふっくらごはんとチキン南蛮」を追加。ごはんと相性の良いチキン南蛮に自家製タルタルソースを合わせ、揚げ茄子など野菜を添えた。330g。
家庭用すり身製品として、「速筋タンパク おさかなバー」を投入。1本でたんぱく質を10g摂取でき、うち「速筋タンパク」を4.5g含む。「枝豆とひじき」と「ごぼうとれんこん」の2アイテム。いつでもどこでもワンハンドで手軽に食べられる。70g。
びん詰は「気軽に摂ろう!ダブルのたんぱくそぼろ」が注目株。スケソウダラと国産鶏肉でダブルのたんぱく質(1瓶で11g)が摂れる。カラフルなパッケージも印象的。48g。
業務用は、消費の二極化に着目し本物志向の商品を強化。「あじフライSE90」は、水揚げから一度も凍らせず短時間で薄く衣付け、鮮度の良い付加価値品として訴求する。「備長炭火焼鶏ももステーキ」は、本格的な味わいや見た目にこだわった。高騰する油を使わずオーブン調理が可能。
水産品では、冷凍素材に対するニーズの高まりに応える。凍ったまま調理できる「ふっくら切身 骨なし」シリーズ(あじ・さばなど)は、一般向けの販売を意識しパッケージにレシピサイトのQRコードを記載。60g×5切。
各温度帯の家庭用・業務用および水産品合計の新商品は43品で販売目標48億3千700万円、リニューアル品は19品で同55億9千200万円。