オハヨー乳業が展開している日本初の口腔内環境に着目した機能性表示食品のヨーグルト「ロイテリヨーグルト」が誕生から5周年を迎えた。これを契機に「健康機能」と「ヨーグルトのおいしさ」を両立した同商品を広く発信し、口腔ケアを通して人々の健康に貢献していく方針だ。
商品の届け出表示は、「本品には2億個の生きたロイテリ菌(L.reuteriDSM17938株)が含まれます。口内フローラを良好にするロイテリ菌は、歯ぐきを丈夫で健康に保つ機能が報告されています」。ヒト由来の乳酸菌であるロイテリ菌は、悪玉菌の発育を抑えて口内の菌環境を良好にするほか、ビフィズス菌など多くの善玉菌と共存して、体内の細菌バランスを良好に保つことが報告されている。
人間の体内には、成人男性で約2キロもの細菌が存在するといわれ、菌バランスの崩れは健康に様々な影響を与えている。また、歯周病菌は誤嚥や血液を経由して全身の疾患にも大きく影響することから、オハヨー乳業とオハヨーバイオテクノロジーズは“歯周病菌キラー”であるロイテリ菌に着目。1年間の開発期間を経て、17年に「ロイテリヨーグルト」、翌年「ロイテリ 乳酸菌サプリメント」を発売した。
「ロイテリヨーグルト」は「生乳」「甘さ」「食感」に着目し、香料や増粘多糖類などの添加物を使用せず、毎日食べても飽きない味わいに仕上げた。砂糖ではなく歯に優しいキシリトールを配合し、配合量や発酵温度などを工夫することでなめらかな食感を実現した。さらに、ロイテリ菌は酸素に弱く一般的なヨーグルトの容器では賞味期限内に有効菌数を維持できないことから、酸素遮断性に優れた専用の容器を開発。製造1か月後でも生存率が大幅に改善され、風味の向上にもつながったと言う。
開発担当の杉山斉氏は、「口腔内ケアは、食べる喜びはもちろんのこと、人生を楽しむ上で重要なこと。予防医学の観点からも日常の生活を通じて口腔内ケアに取り組んでほしい」とし、「ロイテリヨーグルト」を食習慣に取り入れることを勧めている。