お菓子生かした子育て 吉寿屋と天理市が協定

菓子卸の吉寿屋は12月20日、奈良県天理市との連携により、子どもの健やかな成長と魅力ある豊かな地域社会の発展に寄与することを目的とし、貧困問題などの地域課題に対応するため「お菓子を活かした子育てに関する協定」を締結した。

吉寿屋神吉一寿代表取締役社長は、「これまで独自でやってきた活動だが、行政と手を組むことで広げ方やスピード感も違う。様々なお菓子を提供し、たくさんの子どもに喜んでもらいたい」と意欲をうかがわせた。

天理市の並河健市長は、「お菓子には世代を超えて人々を笑顔にする力がある。こうした取り組みを通じて、地域の皆さんが支え合い、幸せを届けられる町でありたい」と語った。

当日は、「お菓子を通じて世の中を幸せにすること」を目的として社会に貢献したいとの思いから、協定締結だけではなくお菓子も寄付。寄付したお菓子は、認定NPO法人おてらおやつクラブよりひとり親家庭に配られる。

なお、今回吉寿屋と吉寿屋の声掛けに共感した8社(坂金製菓、マルエス、中野物産、三河屋製菓、山脇製菓、ギンビス、コリス、丸中製菓)から約10万円分のお菓子が寄付された。