日本生協連が日配品など一部値下げ 初の共通大規模キャンペーン

日本生協連は、来年1~3月までの期間中、対象のCO・OP商品と会員生協独自商品の中から各生協が選定した50品以上を、通常品よりも安い価格で提供する「くらし応援全国キャンペーン」を全国32の主要生協で実施。キャンペーン開始に先立ち、11月29日にオンライン説明会を行った。

対象となるのは、ロースハム・豆腐・納豆・チーズなど、組合員の生活により身近な日配品が中心で、値上げが顕著なキャノーラ油も対象とした。値下げ幅は7~10%が中心。CO・OP商品では「あらびきウインナー」(90g×2)がCP時参考価格348円 (現行388円)、「スライスチーズ 126g(7枚入)」同178円(同198円)、「焼そば」(135g×3食入)同100円(同118円)、「たこ焼 50個入(1kg)」同598円(同648円)、「一番搾り キャノーラ油 1千g」同398円(同448円)などで、通常品よりも7円~60円ほど安く購入できる。期間中は共通の「暮らし応援全国キャンペーン」のロゴマークを、店舗用POPや宅配紙面に使用して訴求する。

山田英孝常務理事はキャンペーン実施の理由について、相次ぐ物価高で組合員の負担感や節約意識が高まっていることを背景に「全国の生協が一丸となって応援することで組合員の暮らしを守り支えとなっていきたい」と説明。久保田諭営業本部長は「コロナ禍の宅配事業で大きな実績をいただけたこともあり、還元や応援の意味も込めた」とし「かつてない大きな規模での取り組み。来年以降も暮らしの厳しさは苦しい状況が続くと思われる。どのような取り組みができるか考えていきたい」(同)と述べた。

なお、今回の値下げにかかるコストの大部分は日本生協連が負担し、メーカーや生産者への損益上の影響はないという。