三和酒類が運営する「辛島 虚空乃蔵(からしま こくうのくら)」で醸造・限定販売する発泡酒「KOKU NO CRAFT 柚子エール」が世界5大ビール審査会の一つ「インターナショナル・ビアカップ 2022」のボトル・缶部門「Japan Origin」カテゴリー、「Yuzu Beer」スタイルで「金賞」を獲得。さらに金賞受賞ビールの中から各カテゴリーの最も優秀なビールに与えられる「カテゴリーチャンピオン賞」の栄誉に輝いた。そこで今回の各賞受賞を受けて11日に下田雅彦社長が受賞報告のために宇佐市役所(是永修治市長)を表敬訪問し、日頃からの感謝の意を表した。
宇佐市(大分県)が全国初の日本酒特区認定を受けたことから、三和酒類では5月に同社初となる醸造体験可能な日本酒の醸造場と発泡酒醸造場を併せ持った施設として「辛島 虚空乃蔵」を開設。
同社が「麹と発酵の文化」をビールの世界に広げつつ、酒の楽しさを届けたいとの思いを込めて開発したのがクラフトビールの「KOKU NO CRAFT」だ。原料のベースとして地元宇佐市で栽培・収穫される大麦「ニシノホシ」の麦芽を使用。副原料には長年焼酎製造で培った麹造りの技術を生かした大麦麹を使用し、麹が持つ酵素の働きによる全く新しい独特の味わいの商品を作り上げた。
下田社長は「『辛島 虚空乃蔵』のメーンコンセプトは、地域の産物を使って地域の方に豊かな気持ちになっていただくこと。『KOKU NO CRAFT 柚子エール』は若手が商品開発から手掛け試行錯誤しながらつくっており、試作品の段階からおいしくなっていくという手応えがあった。今後も大分・宇佐の恵みや季節感をより多くの皆さま方に楽しんでいただけるクラフトビールづくりにチャレンジしていきたい」と意欲をのぞかせた。