サステナビリティ経営加速へ方針 ニチレイフレッシュが「こだわりセミナー」

ニチレイフレッシュは、このほど「こだわりセミナー2022」を都内で開催し、取引先・仕入先など約200人が来場した。コロナ禍による中止を挟んで3年ぶり。冒頭、田邉弥社長は「食に関わる社会課題の解決に取り組み、豊かな未来の実現に貢献していく」などと基本方針を説明した。

テーマは「ニチレイフレッシュの約束 ~未来に向けて私たちができること~」。田邉社長は「ニチレイグループ中期経営計画『Compass Rose 2024』のもと、サステナビリティ経営を加速させる。社会課題である『食と健康における新たな価値の創造』と『持続可能な食の調達と循環型社会の実現』に対して、主力事業の水産品と畜産品ではグループの先頭に立って取り組む。具体的には『3つの価値』をさらに高めていきたい。それは、安全・安心な食生活のために守られるべき『基本価値』をベースに、豊かな食生活を演出する鮮度やおいしさなどの『素材価値』を追求し、すべての人が明るく輝くために健康で持続可能な『未来価値』として実現を目指す」などと語った。

次いで事業部ごとに方針を説明。水産事業部は吉原隆之部長が「持続可能な調達のためにMSC認証・asc認証商材の拡充」「ベトナムTrans Pacific Seafood社への投資」、畜産事業部は澤崎元部長が「環境変化の中でも安定した生鮮サプライチェーン」「『亜麻仁の恵み』『ごまんてんポーク』などの健康価値食肉」をそれぞれ紹介した。その後、ニューラルの夫馬賢治CEOが「水産、畜産のサステナビリティ課題と展望」と題して講演。気候変動リスクや食糧問題への対応を中心に、世界各国のトレンドや今後の方向性を詳細に語った。