ヤマサ醤油 醤油、つゆ類順調 今12月期、売上伸長

ヤマサ醤油の2022年12月期売上高は、1~10月の累計で主軸の国内営業部門、全社ともに前年、予算をそれぞれ上回る順調な動きを見せている。釜谷明取締役営業本部長が近況報告の中で明らかにした。

醤油は3月実施の値上げの影響もあるが、金額に加えて数量でも前年を上回った。業務用、家庭用ともに順調に推移。業務用はコロナ前の水準に及ばないものの、10ℓ、18ℓの大型容器を含め復調傾向にある。

家庭用は「鮮度生活600㎖」が伸長。「特選生しょうゆ」や「減塩しょうゆ」が順調な動きを見せた。8月発売の「鮮度生活300㎖」も順調。大泉洋さんとマツコデラックスさんを起用したTVCMの放映やスヌーピーデザインボトルの展開が奏功した。

食品も前年を上回った。濃縮つゆでは「ぱぱっとちゃんと これ!うま!!つゆ」が伸長。大容量1ℓを追加する一方、TVCMを投下し、米が進むメニュー「だいたいうま炒め」を提案したことが奏功した。鍋つゆでは「うま肉鍋つゆ」シリーズが順調。8月発売の「うま肉鍋つゆ にごり鰹だし」も高い評価を得た。業務用食品では8月発売の「ポルチーニソース」や「醤(ジャン)」シリーズが好評だ。

釜谷営業本部長は23年3月1日納品分から実施する業務・加工用醤油、たれ類の値上げについて「品質を下げずに安定供給に努めていく。ご理解いただきたい」と強調。23年8月から西日本エリアの生産供給拠点として稼働開始予定の滋賀竜王工場について「そこを拠点にいろいろな商品を供給していく」と語った。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)