ホテイフーズコーポレーションはこのほど、宇宙日本食の「ホテイのやきとり缶詰」(たれ味/柚子こしょう味、宇宙用)が海外宇宙飛行士の宇宙食(ボーナス食)に選ばれ、国際宇宙ステーションISSに搭載されたと発表した。
海外宇宙飛行士による試食などの評価が行われ、ISS搭載品が選定。宇宙日本食が初めて国際宇宙ステーションに滞在している海外宇宙飛行士(Crew-4)向けのボーナス食としてISSに搭載された。
日本人宇宙飛行士は以前からボーナス食として、宇宙日本食をISSで利用しているが、今回、外国人宇宙飛行士にも選ばれたことで、宇宙日本食を「ISS標準食」とする活動にも期待できるという。
「ISS標準食」とは、NASAとロシアが提供している宇宙食で、ISSに長期滞在するすべての宇宙飛行士が標準食をメーンとして利用している。ボーナス食とは、標準食とは別に、宇宙飛行士個人が選んで持っていくことができる宇宙食のことを指す。
「ホテイのやきとり缶詰」は19年にJAXAより宇宙日本食としての認証を取得。宇宙日本食は宇宙空間で飛び散らない、常温で1年半以上の賞味期限、限られた設備で調理可能など厳しい条件が求められるが、「ホテイのやきとり缶詰」は製造工程・衛生管理面など市販品レベルでJAXAの条件を満たしていたという。
そのため、宇宙日本食の「やきとり缶詰」は市販品と中身は変わらず、宇宙用に無地のデザイン缶、無重力空間で飛ばされないよう面ファスナーが付いていることが最大の違い。普段、一般の人が食べている「やきとり缶詰」と同じクオリティのものが、宇宙でも楽しまれているという。